Albertsons、テキサスのUnitedを買収

Albertsons アルバートソン。
かつて全米2位という地位まで上り詰めていたスーパーマーケット企業。

albertsons

しかし、2006年以降、アルバートソンから聞こえてきたニュースはどれも「買収された」「撤退した」「閉店した」「売却された」などネガティブなものばかりだった。

それが今年に入り、1月に全米3位のスーパーマーケット企業であるスーパーバリュから投資会社のサーベラス社に売却され、さらに3月にサーベラス社から独立を果たした。復活の兆しが見えてきていた。現在の企業名はAlbertsons LLC。

そして9月9日、なんとテキサスのローカル・スーパーマーケットのUnited Supermarketsを買収したことが明らかになった。

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ユナイテッドは1916年創業の親族所有企業。
United Supermarkets、Market Street、Amigosの3バナー計50店舗と、United Expressバナーのコンビニエンスストア7店舗およびガソリンスタンド26店舗を運営している。

商人舎USA視察研修会でも「Market Street」に訪れる。東海岸のウェグマンズをベンチマークしたいい店だ。

ユナイテッドには、タバコやキャンディ、非食品(ゼネラルマーチャンダイズ)を扱うRC Taylor事業部と、生鮮食品や調理済み食品、トルティーヤなどを扱うPraters事業部があるほか、テキサス州に2カ所のディストリビューションセンター(DC)を運営する子会社Llano Logisticsを所有する。

今回の買収によって、ユナイテッドの店名がアルバートソンに転換されることはなく、アルバートソンの新たな事業部門として運営判断もユナイテッドに任される。ユナイテッドの現CEO、ロバート・テイラーはアルバートソンの傘下に入った後も、ユナイテッド部門のトップとして、続投する。

現在、アルバートソンは全米で約600店舗を展開している。テキサス州では76店舗を運営し、そのほとんどがダラス・フォートワース地区に集中している。

買収完了は10月末の予定。ユナイテッド側の金融アドバイザーは専任の投資銀行セージェント・アドバイザーズ、アルバートソン側はシティグループ。

アメリカのスーパーマーケット業界も、どんどんM&Aが進んで、顔ぶれが減っていく。「そして誰もいなくなった」とはならないが。

 

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