アマゾンnews|新型コロナ拡大の中の「Amazon’s COVID-19 blog」広報作戦

米国小売業界では店舗や配送センターで社員が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染し、店舗閉鎖をしているチェーンもあるが、そうした自社の対応状況を特別なウェブサイトやブログなどによって広報活動をしている企業が増えている。

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)もそのうちの一社で、通常の広報サイトではなく、ブログサイトを使って連日情報公開を行っている。「Amazon’s COVID-19ブログ」と名付けられ、新型コロナウイルス感染に対する同社の対策を紹介している。

アマゾンは社員を「ヒーローズ」と呼び、彼らの努力を称賛したうえで、会社として顧客や地域に対してどのように取り組んでいるかを説明している。

1つ目。クラウドである「アマゾン・ウェブ・サービス」を利用して政府各機関、病院、ヘルスケア・プロバイダーなどへのサービスを強化している。

2つ目。新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、オンラインで食料品を購入する人が大幅に増えている。その顧客のニーズに応えるため、出荷量を増やす施策を講じている。そして、フルフィルメント・センターで働く社員の健康面での安全に配慮して「ソーシャル・ディスタンシング(Social Distancing)」を保つこと、施設を清掃することを徹底している。「ソーシャル・ディスタンシング」とは「感染拡大を防ぐために物理的な距離をとる」ことで、アメリカでは会話をするときや列に並ぶときに、人と人との距離を6フィート(約2メートル)以上とることを推奨している。

■クレンリネスが保たれたアマゾン・フルフィルメントセンター

■「ソーシャル・ディスタンシング」を保つことを促すサイン

3つ目は地域コミュニティへの貢献。シアトル市では地元のケータリングサービス「Gourmondo(グルモンド)」と協力してシアトル市とキング郡の2700名の高齢者や医学的弱者に1カ月にわたって7万3000食を提供している。また、シアトル市の400を超える中小企業に対して550万ドルの救済金を提供している。

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