ウォルグリーンnews|第2Q売上高358億ドル・3.7%増も純益18.2%減

米国ドラッグストアチェーン最大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(イリノイ州ディアフィールド、ステファーノ・ペッシーナCEO兼副会長)が、2月29日に終了した20120年第2四半期決算を発表した。

第2四半期の売上高は358億2000万ドル(1ドル100円換算で3兆5820億円)で前年同期比プラス3.7%。一方、営業利益は12億3300万ドルでマイナス18.7%、純利益9億4600万ドルでマイナス18.2%と、増収減益だった。

ステファーノ・ペッシーナCEO兼副会長は、次のように述べている。
「米国の処方量と小売業売上高が順調に改善し、第2四半期の結果が予想を上回りました。新型コロナウイルス感染が拡大するこの危機的な状況のもとで、私たちの最優先事項は、必要不可欠な商品・情報・サービスを提供し続けることです」


〈ステファーノ・ペッシーナCEO兼副会長〉

部門別に見ていく。

米国内の小売薬局部門の売上高は272億4500万ドルでプラス3.8%、営業利益は9億6300万ドルでマイナス21.5%だった。既存店売上高は2.7%増加した(うち調剤は3.7%プラス、小売りは0.6%マイナス)。小売薬局部門の76.1%を占める調剤は3.7%増加した。処方箋数は2億9680万枚(30日換算)で同じく3.7%の増加。処方箋のマーケットシェアは0.5%減少して21.0%となった。

国際薬局部門の売上高は30億5600万ドルでマイナス0.8%、営業利益は1億3200万ドルでマイナス31.4%だった。これは英国のアライアンス・ブーツの売上高が1.2%減少したこと、タイとチリの売上げも減少したことによる。

医薬品卸部門の売上高は60億6600万ドルで5.7%プラス、営業利益は1億3600万ドルで5.2%プラスだった。営業利益には医薬品卸売会社「アメリソースバーゲン」の株式収益2800万ドルが含まれる。アメリソースバーゲン社は医薬品卸売業界のマーケットリーダーで、米国国内で販売・配布されているすべての医薬品の約20%を取り扱う。

コスト削減改革は計画通りに進んでおり、2022年までに18億ドルの経費節減を達成する予定である。新型コロナウイルス感染拡大による影響によって3月21日までに既存店売上高を26%引き上げたが、在宅勧告発令後はマイナス成長となり、3月全体では14%プラスと落ち着いた。客数減少はその後も続いている。

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