ノードストロームnews|第1Q売上高20億ドル・39.5%減収/5億ドルの赤字

米国百貨店第2位のノードストローム(ワシントン州シアトル、エリック・ノードストロームCEO) が5月2日で終了した2020年第1四半期決算を発表した。

売上高は20億2600万ドル(1ドル100円換算で2026億円)、前年同期比で39.5%の大幅な減収だった。クレジット・カード収入などを含めた総収入でも36.7%マイナスの21億1900万ドルだった。

前年同期は3700万ドルの黒字だったが、今期は5億2100万ドル(521億円)の赤字となった。1株当たりの損失も3.33ドル(前年同期は0.23ドルの黒字)だった。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のため3月17日から休業した影響で、フルプライス部門の売上げは36%、オフプライス部門は45%、それぞれ減少した。

一方で、外出が制限された人々のオンライン需要が高まったため、ECの売上げは5%増加し、総額11億ドルに達した。新規顧客も50%以上増加した。店舗閉鎖の影響もあって、ECの売上げは全体の売上げの54%を占めるに至っている。前年同期31%を大きく上回った。

COVD-19対策では、社員に対する給与引き上げやその他の経費で1億7300万ドルが費やされた。

不透明な今年度後半に備え、信用枠利用と新社債発行で第1四半期末には財務キャッシュフローを14億ドル(前期末は8.5億ドル)として、財務安定を確保した。

今期は仕入れを30%減らし、商品在庫は25%減らした。今年は年度セールを8月19日に前倒しして販促をかける。

オフプライス部門のノードストロームラックは3月から仕入れを停止しており、フルプライス部門からの一掃在庫を増やしている。

長期的なオムニチャネル戦略としてフルプライス店16店舗、ジェフリー・ブティック3店舗を閉鎖する計画だ。また、傘下のオンライン紳士服販売のトランク・クラブの事業を、ノードストロームの店舗とオンラインに統合していく。

現在、店舗の40%が開店しており、ほとんどのフルプライス店でカーブサイド・ピックアップサービスを提供している。また店舗内では、顧客と社員の安全を守る基準に沿って営業している。

5月2日時点での総店舗数は354店で、フルプライス業態100店舗、オフプライス業態247店舗、その他7店舗を米国とカナダで展開している。

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