レイリーズnews｜新コンセプト(有機･栄養･食育)店舗｢OEN Market｣開設

米国カリフォルニア州ウエストサクラメントに本拠地を置くローカルスーパーマーケットチェーン「レイリーズ(Rayley’s)」が6月27日、新コンセプトの「レイリーズ・ワン・マーケット(Raley’s ONE Market:O-N-E)」を、北カリフォルニアのトラッキーにオープンした。新バナーの新フォーマットである。

■レイリーズ・ワン・マーケットの外観（写真：ビジネスワイヤ）

トラッキー地区は、アクティブでヘルシーなライフスタイルをもつ住民の多い地域として知られており、ワン・マーケットの立地として白羽の矢が立った。レイリーズは「5-O-N-E-5」と呼ばれる同様のコンセプト店を2018年5月、サクラメントのダウンタウンに開店しており、レイリーズ・ワン・マーケットはそのコンセプトを拡大したものと言える。ワン・マーケットの「O-N-E」はOrganic（有機)、 Nutrition(栄養)、Education(教育／食育）を意味する。

店舗面積は3万5000平方フィート(約984坪)。スキーハウスのような外観は周囲の景観に溶け込んでいる。2カ所のパティオがあり、たくさんの屋外席と暖炉が備えられている。そして、高効率のLED照明、節水の冷蔵システム、ソーラーパネル、有機ゴミを再利用したガス燃料製造装置など、サスティナブルな設備が導入されている。

売場には厳選されたオーガニック野菜や果物、抗生剤やホルモン剤を使用していない畜産品、サステイナブル漁法で捕獲されたシーフード、できたての調理済み食品が圧倒的な量で展開されている。

ワン・マーケット・カフェではスタンプタウン・コーヒー・ロースターズのコーヒーや特製トースト、フレッシュジュース、スムージー、アサイーボウル、窯で焼いた本格的なピザやサンドイッチ、新鮮な魚介類でつくった寿司を提供する。

ロフトには、地元のクラフトビール、サクラメントで唯一のマスターオブワインを提供するバーもある。

レイリーズは1935年、トム・レイリーがカルフォルニア・プレースビルで創業した企業だ。1947年には、米国で初めてプリパック肉のセルフサービス販売を開始したといわれる。カリフォルニア州の州都サクラメントを中心に地元に密着した非上場のファミリービジネスで、2018年12月期の推定年商は33億ドル（1ドル100円換算で3300億円）。2020年1月現在、129店を有する。

レイリーズのキース・クノップCEOは、｢食品の由来、その中身、健康に及ぼす影響を知りたいというお客様の要望がますます高まっています。私たちはその声に耳を傾け、学んできました。それがレイリーズ・ワン・マーケットへと導いてくれました」と述べている。

この新フォーマットは、レイリーズのオーナーであるマイケル・ティール氏が長年あたためていたビジョンの具現化であると同時に、同社の将来のための戦略的変革の一角を担うものとなるだろう。