ウォルマートnews|第2Q 総収入5.6%増の14兆円/eコマース97%増が牽引

ウォルマート・インク(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロン社長)が 2021年1月期第2四半期の決算を発表した。

5月1日~7月31日の会員費を含む総売上高は前年同期比5.6%増の1377億4000万ドル。1ドル100円換算で13兆7740億円だ。営業利益は8.5%増の61億ドル、純利益は79.4%増の64億7600万ドルだった。

今期は店舗消毒などの安全対策や臨時ボーナス支給など新型コロナウイルス感染症関連費用として15億ドルを計上したが、高利益商品が売れたことやeコマースの売上げ増が寄与したことで、純利益は四半期として過去最高を記録した。

ウォルマートの事業はUS部門、国際部門、サムズクラブ部門に分けられる。

US部門の売上高は前年同期比9.5%増の932億8000万ドル。営業利益は8.5%増の51億ドル。既存店の売上高はガソリン販売を除いて9.3%伸長した。第1四半期の10%増と同様、巣ごもり生活の影響で食品や日用品が支えたことで再び高い伸びを示した。これにより2014年8月~10月期から24四半期連続で前年を上回っている。ネットスーパーを含めたeコマースの売上高は、ほぼ倍増となる97%増だった。パンデミックに伴う需要の増加をにらんで、カーブサイド・ピックアップなどを強化したことが奏功した。

国際部門は、売上高272億ドル(6.8%減)、営業利益8憶ドル(9.1%減)の減収減益だ。これには2018年8月に買収したインドのフリップカート社の業績結果が含まれる。

サムズクラブ部門の売上高は8.8%増加して164億ドル、営業利益は19.4%増の5億ドル。既存店売上高はガソリン販売を除いて13.3%と大幅に増加した。客単価は4.3%増加した。客数も新規会員が60%増えたことやスキャン&ゴーの利用増もあって8.7%増加し、既存店ベースを押し上げた。サムズクラブのeコマース売上高は39%増加した。

4月~5月に支給された国の給付金の効果が直近で薄れており、7月の既存店売上高は4%増と通常の水準に戻っている。

ウォルマートは17日、国内にある4000以上の店舗で午後10時まで営業することを発表した。夏時間による売上増加効果が期待されている。同社は3月中旬から24時間営業のスーパーセンターを含めて、営業時間を午前7時(シニア専用に火曜日だけ午前6時から)~午後8時30分としていた。

2020年4月30日時点で、国内にスーパーセンター3569店、ネイバーフッドマーケット686店、ディスカウントストア376店、コンビニエンスストア8店、小型店など114店、そしてサムズクラブ599店の5352店、日本の西友を含めた海外に6132店、合計1万1484店を展開している。

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