ウォルグリーンnews|’20年通期売上高1395億・2%増/純利益88.5%減

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(イリノイ州ディアフィールド、ステファーノ・ペッシーナCEO兼副会長)が、8月31日で終了した2020年度の第4四半期および通期の決算を発表した。米国ドラッグストアでは、保険や卸売業などを含めた売上高ではCVSヘルスがトップだが、ドラッグストアの小売部門だけ見れば、ウォルグリーンが首位となる。

第4四半期の売上高は347億4600万ドル(1ドル100円換算で3兆4746億円)で、前年同期比2.3%プラス。営業利益は6億5000万ドル(650億円)でマイナス26.0%、純利益3億7300万ドル(373億円)のマイナス44.9%と、増収減益だった。

また通期では売上高1395億3700万ドル(13兆9537億円)で前年比プラス2.0%。しかし営業利益は13億1200万ドル(1312億円)でマイナス73.7%、純利益にいたっては88.5%マイナスの4億5600万ドル(456億円)の大幅減益となった。この減益の要因は、新型コロナウイルスの影響および、調剤部門の利益減少である。

部門別に見ていく。
<米国内小売薬局部門>
第4四半期の売上高は3.6%増加して269億6700万ドル、営業利益は5.9%減少して6億5900万ドル。調剤部門の売上高は米国内小売薬局部門の75.6%を占めており、全店で4.2%増、既存店で3.2%増加した。第4四半期の処方箋数は30日間換算で2億8760万で、前年同期比は全店で1.6%の増加、既存店では3.6%増加した。小売部門は全店1.5%増、既存店4.7%増となった。ECサイト「Walgreens.com」の売上げは39%伸長した。

一方、通年売上高は3.0%増加して1077億0100万ドル、営業利益は34.1%減少して26億9600万ドルだった。処方箋の市場シェアは昨年の21.3%から20.9%に下落した。主な要因は店舗の閉鎖によるものである。

<国際小売薬局部門>
第4四半期の売上高は23億ドルでマイナス14.9%、営業損失は1億3200万ドル。これは主に傘下の英国ドラッグストア「ブーツ」の売上高が16.7%減少したことによる。通期でも売上高100億0400万ドルのマイナス12.7%、営業損失は21億1700万ドルの赤字を計上した。そんな中でもECサイト「Boots.com」の第4四半期売上高は前年同期比プラス155%と急成長した。

<医薬品卸部門>
第4四半期の売上高が59億8700万ドルでプラス2.7%。営業利益は1億2400万ドルでマイナス3.9%。通年では売上高239億5800万ドルのプラス3.9%、営業利益は7億3200万ドルでプラス55.4%。部門別では医薬品卸部門が唯一、増収増益だった。

決算発表について、ステファーノ・ペッシーナCEO兼副会長は以下のように述べている。
「変化するお客さまのニーズに合わせてビジネスモデルを適応させ、変革し続けるなかで、今期は私たちが期待していた以上の結果を報告できました。世界的なCOVID-19の大流行で先行き不透明な状況にもかかわらず、米国と英国の主要マーケットは徐々に改善し、卸売事業は引き続き好調に推移しています。 また、eコマースの成長も加速しています。コロナ禍ではこれまで以上に、薬局中心の私たちの事業が地域医療の中心となり、将来に向けてその役割を拡大していく必要があります。お客さま、患者さま、コミュニティを献身的にサポートする従業員のたゆまぬ努力に感銘を受け続けています。そして私たちは明確な戦略的優先事項を設定し、それを進展させています。2021年度の調整後EPS(1株当たり利益)は1桁台前半の成長を見込んでいます」

なお、ウォルグリーンでは49州に440以上の検査場を設け、延べ100万件を超えるCOVID-19検査を実施している。月間の検査可能件数を50万件に増強し、さらに検査場の70%以上を検査サービスが行き届いていないエリアに設置している。結果結果は通常24〜72時間以内に報告される。このほかにもウォルグリーンでは企業向けのCOVID-19検査プログラムを開始している。

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