Amazon news|第3Q売上高37%増・961億ドル/連続最高純利益63億ドル
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)が9月30日で終了した2020年度の第3四半期の業績を発表した。
7月~9月の売上高は前年同期比37.4%増の961億4500万ドル(1ドル100円換算で9兆6145億円)、営業利益は96.2%増の61億9400万ドル、純利益は196.7%増の63億3100万ドルと大幅な増収増益となった。純利益は前期に続いて過去最高を記録した。
ウォルマートの第3四半期総収入は1347億万ドルのプラス5.2%だから四半期レベルで見ると71.3%まで迫ってきた。営業利益はウォルマートの57億7800万ドルを抜いてしまった。ウォルマートもプラス22.5%だった。
部門別では、北米部門の売上高が593億7300万ドルで営業利益が22億5200万ドル、国際部門の売上高が251億7100万ドルで営業利益が4億0700万ドル。収益性の高いクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)は、引き続き増益をけん引した。AWSは売上高が116億0100万ドル、営業利益が65.7%増の35億3500万ドルとなった。北米部門の売上高はAWSの約5.1倍だが、営業利益は逆にAWSが約13億ドル上回っている。
COVID-19の感染拡大が止まらないどころか激増するなか、外出を控える傾向も続いており、ホールフーズマーケットを含むリアル店舗の売上高は、9.6%減の37億8800万ドルとなった。
ジェフ・ベゾスCEOは次のように述べている。
「エントリーレベルの従業員や第一線の従業員を含め、業界をリードする賃金(時給15ドル)と優れたヘルスケアを備えた仕事を提供することは、このような時代にさらに意味があります。そして今年だけで40万人以上の雇用を創出したことを誇りに思います。今年はこれまで以上に多くのお客様がホリデーギフトを早めに購入しています。これは今年のホリデーシーズンが前例のないものになることを示す兆候の1つにすぎません。ホリデーシーズンの繁忙期の準備に忙しい世界中の従業員と販売パートナーに心から感謝します」
〈ジェフ・ベゾスCEO〉
第4四半期(10月~12月)は、売上高で1120億ドル(28%増)~1210億ドル(38%増)、営業利益で10億ドル~45億ドルを予測している。この営業利益の予測はCOVID-19対策に充てる約40億ドルの経費を想定している。