メイシーズnews|’20年売上高173億ドル29.4%減・営業損失45億ドル

米国の百貨店トップのメイシーズ(ニューヨーク州ニューヨーク、ジェフリー・ジェネットCEO)は1月30日で終了した2020年度第4四半期と通期の決算を発表した。

第4四半期の売上高は67億8000万ドル(1ドル100円換算で6780億円)で前年同期比18.7%減少した。営業利益は4億0100万ドル(401億円)で28.3%減、純利益は1億6000万ドル(160億円)のマイナス52.9%と、前年同期から半減した。

第4四半期の既存店売上高は直営店のみだと17.0%の減少、ライセンス店を含めると17.1%減少だった。一方で、デジタル(EC)の売上げは前年同期より21%増加し、全体売上高の44%を占めた。そのEC売上高の約25%は店舗で出荷準備され、カーブサイド・ピックアップ(車でお客がピックアップ)や即日に配送されている。同社のスター・リワーズ・ロイヤルティ・プログラムのブロンズ会員は45%増加した。

その結果、2020年度通期の売上高は173億4600万ドル(1兆7346億円)と前年比29.4%減。営業損失は44億7500万ドル(4475億円)、純損失も39億4400万ドル(3944億円)と、赤字決算となった。既存店売上高は直営店、ライセンス店ともに27.9%の減少だった。

メイシーズは昨年発表した中期計画「ポラリス戦略」でデジタル投資を増やしており、2023年までにデジタル・チャネルの売上高100億ドルを見込んでいる。

オフプライス業態の「バックステージ」は、「メイシーズ」バナーの既存店売上げの3倍以上成長し、2021年度には35店舗を新規出店する計画だ。一方で、「メイシーズ」の店舗は、昨年発表された125カ所の閉鎖に加え、モール店を中心に60店舗ほどの閉鎖を予定している。2020年度中には48店舗の閉鎖を完了している。

1月末時点の店舗数はメイシーズ512店、ブルーミングデール53店、ブルーマーキュリー162店の合計727店舗。

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