CVSヘルスnews|第3Q総収入738億ドル(10%増)/ワクチン・PCR検査で好調

CVSヘルス(ロードアイランド州ウーンソケット、カレン・リンチCEO)は、9月30日で終わった2021年12月期の第3四半期決算を発表した。

総収入が737億9400万ドル(1ドル100円換算で7兆3794億円)で前年同期比10.0%増加、営業利益は30億6100万ドル(3061億円)で5.8%減少、純利益は40億7300万ドルで12.5%増加した。第3四半期までの累計では前年比8.2%の増加で好調に推移している。

部門別では以下の通り。

薬剤給付管理会社のケアマークを中核とする「ファーマシー・サービス部門」の総収入は390億4600万ドル(3兆9046億円)の9.3%増、調整後の営業利益は17億7300万ドルで9.5%増となった。処方箋取り扱い数(30日換算)は6.9%増加した。

ドラッグストアのCVSファーマシーを運営する「小売薬局/長期ケアシステム部門」の総収入は249億9200万ドル(2兆4992億円)で10.0%増加、調整後の営業利益は17 億2300万ドルの22.0%増。小売部門の処方箋取り扱い数(30日換算)は8.0%増加した。

また健康保険を扱う「ヘルスケア・ベネフィット部門」の総収入が204億7900万ドル(2兆0479億円)で9.5%増、調整後の営業利益が11億0600万ドル(1106億円)で2.4%増だった。保険による治療費の支払い率となる「メディカル・ベネフィット・レシオ」は、COVID-19の影響もあり、85.8%と前年度の84.0%より増加した。

この業績を受け、同社は2021年度全体の予測を、調整後1株当たり利益を$7.90から$8.00、キャッシュ・フローを130億ドルから135億ドルに上方修正している。

米国では長引くパンデミックの影響で、ワクチン接種やPCR検査などの需要が継続していることから、ドラッグストア業界は好業績を上げている。CVSヘルスは傘下企業を活用し、消費者に対してより求めやすく適切な、総合ヘルスケアの提供を目標としている。また社員の最低時給を2022年7月までに15ドルに引き上げ、トレーニング・プログラムやテクノロジーを改善していく。

 

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