ウォルマートnews|自宅内配達サービス「インホーム」22年3000万世帯に拡大

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、顧客の自宅内へグロサリーを配達する「InHome Delivery(インホーム・デリバリー)」の実証実験を2022年末までに3000万世帯に拡大すると発表した。同サービスは2019年にスタートし、現在は600万世帯を対象に実施している。サービス拡大のため、同社は3000人以上の配達要員を雇用し、配達用の電気自動車を5000台配備する計画だ。

 

「インホーム・デリバリー」を利用するには、まず配送先の住所を入力し、サービスの対象エリアかどうかを調べてから「インホーム」に登録する。注文は通常通りウォルマートアプリで行い、配送オプションで「インホーム配送」を選択する。配送は特別なトレーニングを受けた社員が1回限りのアクセス・コードを使用して、顧客の家の中やガレージに入り、冷蔵庫などに注文商品を入れる。配送社員はカメラ付きの制服を着用しているため、配送の通知をアプリで受け取った顧客は外出していても、納品時の状況を確認することができる。またリアルタイムで状況のチェックをできなかったとしても、配送時の映像はすべて録画され、1週間後まで見返すことができるようになっている。

同サービスは、月額19ドル95セントまたは年額148ドルで何度でも利用が可能で、配送担当にチップを支払う必要もない。玄関またはガレージの錠前は既存のスマート・ロックか、ガレージのキーパッドを利用するが、49ドル95セントでインホーム用スマート・ロックを購入することもできる。

またウォルマートは2040年までに配達車両の排気ガスを無くすコミットメントを掲げている。その一環として今回、貨物用の電気自動車などを手がけるBrightDrop社との契約で、電気自動車5000台の配備が決定した。さらに41州の店舗、1396カ所に充電ステーションを設置するなど、インフラ整備を進めている。

2019年秋に3都市でテストを開始した時、同社は2019年内に全米の半分の都市に拡大する計画だと発表していた。約2年が経過し、約600万世帯への顧客にサービスを提供している現状は、計画より遅れているものの、需要は増えているようだ。

関連カテゴリー

海外 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧