ウォルマートnews|宅配サービス「インホーム・デリバリー」を3都市で開始

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、10月15日、とうとう「InHome Delivery(インホーム・デリバリー)」を開始した。これは生鮮食料品や生活必需品を、キッチンやガレージの冷蔵庫に直接届けるサービスである。


〈ウォルマート公式ホームページより〉

このサービスを受けられるのはミズーリ州カンザスシティ、ペンシルべニア州ピッツバーグ、フロリダ州ベロビーチの3都市に住む約100万人の顧客だ。まず、InHome.Walmart.com にアクセスして、自分の住所がサービスエリア内にあるかどうかを確認する。

次に、配達場所としてキッチンの冷蔵庫かガレージの冷蔵庫かを選択する。キッチンまたはガレージのドアにはあらかじめスマート・ロックを設置しておかなければならない。このロックは設置費用込みで49.95ドル(1ドル100円換算で4995円)。

顧客は月額19.95ドル(1995円)を支払えばこのサービスを無制限に利用することができる。ただし、1回の最低購入額は30ドル(3000円)以上という条件付き。

ウォルマートはこのサービスとは別に、1年に98ドル(9800円)または1カ月に12.95ドル(1295円)を支払えば、無制限に利用できる宅配サービスも9月から200都市圏の1400店舗で開始している。今年末までには全米の50%の地域、1600店舗に拡大する計画である。

【結城義晴の述懐】とうとうここまで来たか。冷蔵庫に直接、配達する。これもウォルマートの信用が定着しているからだと見ることができる。スマート・ロック設置代金が50ドルを切るというのもウォルマートらしい。顧客の囲い込みは冷蔵庫を管理するところまで来た。

ただしアメリカの郊外の家にはほとんどガレージがある。そしてガレージの冷蔵庫とキッチンの冷蔵庫の両方がある。だから、このガレージ・フリーザーが活用されることが多いに違いない。冷蔵庫の容量も大きくなければいけない。キッチンならば片付けられていなければならない。盗難も心配だ。ガレージ冷蔵庫ならばそんな心配もない。いいアイデアだ。

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