コストコnews|’22年商2270億ドル16%増・純利益17%増/大型家電が好調
会員制倉庫型店舗のコストコホールセール(ワシントン州イサクア市、クレイグ・ジェリネックCEO)は、8月28日で終了した2022年8月期の第4四半期と通期決算を発表した。
第4四半期の売上高は707億6400万ドル(1ドル100円換算で7兆0764億円)で前年同期比15.2%増、会員費などを含む営業収益は720億9100万ドル(7兆2091億円)、15.0%増。営業利益は24億9700万ドル(2497億円)で9.8%増、純利益は18億6800万ドル(1868億円)で11.9%増加と増収増益だった。
既存店売上高は全体で13.7%増(ガソリンの価格と為替の影響を除く場合は10.4%)となった。エリア別では、アメリカ国内が15.8%増(9.6%増)、カナダが13.4%増(13.7%増)、その他国際部門が2.9%増(11.3%増)。またECも7.1%増加(8.4%増)している。
通年では売上高2227億3000万ドル(22兆2730億円)の前年比16.0%増、営業収益2269億5400万ドル(22兆6954億円)の15.8%増と今期も好調だった。営業利益は77億9300万ドル(7793億円)で16.2%増、純利益は58億4400万ドル(5844億円)で16.7%増だった。
そして既存店売上高は全体で14.4%(ガソリンの価格と為替の影響を除く場合は10.6%増)。エリアごとで見ると、アメリカ国内は15.8%(10.4%増)、カナダが15.2%(12.1%増)、その他国際部門が6.6%増(10.2%増)となった。ECは10.1%増加(10.4%増)した。PB「カークランド・シグネチャー」の売上げは1%伸長し、全体売上高の28%を占めている。
業績発表時のリチャード・ガランティCFOのコメント。
「インフレによって粗利は前年比0.74%下がって10.18%だったが、売上高と利益は成長している。2022年度には9店舗の新店をオープンし、2023年度は移転4店舗を含む29店の出店を計画している。
第4四半期で好調だったのは、タイア、芝生、パティオ&ガーデン、薬局、ヘルス&ビューティー部門だった。Eコマースでは家電の売上げが過去最高だった。冷蔵庫など大型家電の配達スピードが改善されたことがプラスに影響した。実際、数年前まで200万台だった大型家電販売数が、今年度は430万台に達すると予測している。現在これらの配達および設置はその70%が社内で実施、残りの30%は外部に委託している。
これまで、約5年半の周期で会員費値上げを実施してきた。その周期でいけば、次回は2023年1月となるが、今の所は値上げの発表はしていない。また低価格の象徴となっている1ドル50セントの『ホットドッグ・ソーダのセット』は当分の間、値上げはないだろう」