ダラーツリーnews|’24年度年商176億ドル4.8%増/ファミリーダラー売却へ
ダラーストア2位のダラーツリー(バージニア州チェサピーク、マイケル・クリードンCEO)が2025年1月期の通期決算を発表したと同時に、ファミリーダラー部門の売却を発表した。したがって、決算報告ではファミリーダラーは非継続事業として処理されている。
2014年、当時業界2位だったファミリーダラーを3位のダラーツリーが買収したが、ファミリーダラーが足を引っ張っている状況が続いていた。この不採算事業の業績を改善できないまま、とうとう売却する判断を下した。
営業収益は175億7850万ドル(1ドル150円換算で2兆6368億円)で前年比4.8%増。営業利益は14億6200万ドル(2193億円)で17.6%減。ファミリーダラー部門を非継続事業として反映していることから、30億3010万ドル(4545億円)の純損失となっている。
事業部門別で見ると、ダラーツリーが売上高175億6580万ドル、営業利益が14億6200万ドル。ファミリーダラーは売上高132億5210万ドル、営業損失18億2480万ドル。また粗利益率はダラーツリーが35.8%、ファミリーダラーは25.3%と10%以上の差がある。
既存店ベースの昨対はダラーツリー部門のみ発表されている。売上高1.8%増、客数は1.6%増、客単価は0.1%増だった。
店舗数はダラーツリーは新店525店、ファミリーダラーからの転換店12店、閉店71店で期末時点で8881店となった。またファミリダラーは、新店76店、閉店798店で7622店となった。
なお期中の2024年11月、ドライリングCEOが健康上の問題を理由に退任し、クリードン氏が暫定CEOとして就任している。
Michael C. Creedon Jr.
クリードンCEOのコメント。
「ダラーツリーは、品揃えの拡大によって販売力に勢いがつき、顧客から支持を高めることができたことで、2024年度を好調に終えることができました。ファミリーダラーの売却は2025年後半には完了する予定です。これによってダラーツリーの長期的な成長、収益性、資本利益率に全力を注ぐことができます」