カルフール第1四半期・弱者に強く強者に弱い体質
世界第2位の小売企業フランスのカルフール。
18日、2013年第1四半期決算を発表。
売上高は前年同期比1.3%増の208億3300万ユーロ。
約2兆6825億円。
ブラジル・レアルとアルゼンチン・ペソが対ユーロで、
通貨下落。
この為替変動が大きく、
売上高に対し▲2.6%の影響を与えた。
地域別では本国フランスが天候不順などの影響で▲0.7%。
カルフールは本国で圧倒的な強さを誇っているから、
これは痛い。
その他のヨーロッパ諸国も、
スペインを中心に厳しい消費環境が続き、
▲3.6%だった。
一方、ラテンアメリカは、13.9%増と大きく伸びた。
アジアは台湾でマイナスとなったものの、
中国で拡張を続け、全体では0.1%増となった。
中国に関しては、現地を見ていると意外な気がする。
全体の伸びはもっとあったのだろう。
台湾の小売業は進化している。
弱者に強く、強者に弱いカルフール。
そんな見方はますます強くなる。
カルフールは今後も、
マルチローカル、マルチフォーマット戦略を進めるとともに、
各地域への権限委譲を推し進めて、
意思決定の分散化を図るとしている。
ただしカルフールの権限移譲は、
丸投げの感が強く、
マネジメントとは言い難い。
流通後進国で優位を示すが、
先進国ではその実態を明らかにして、
敗退する。
南米に強いのも、今のうちかもしれない。
【カルフールの2013年3月末の店舗数】
ハイパーマーケット 1373店舗
スーパーマーケット 3437店舗
コンビニエンス 5053店舗
キャッシュ・アンド・キャリー 173店舗
合計 10036店舗
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