ウォルマートの年間寄付総額、10億ドルを突破
ウォルマートとウォルマート財団。
米国内での年間寄付総額が、
2012年度に、とうとう10億ドルを超えた。
ちなみに参考までに、
2011年度の寄付額は、
8億7270万ドルだった。
全世界での寄付額を合計すると、
10億8000万ドルにのぼる。
ほかの米国小売業者で、
ここまでの額を一年間で寄付した企業は今までなかった。
もちろんウォルマート自身、初。
寄付は米国内のフードバンク、
地元の学校や職業訓練プログラム、
ハリケーンなどの被災家族におくられている。
フードバンクとは、
食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、
福祉施設や生活困窮者等へ無料で配給する活動をしている団体のこと。
食品小売業の場合、日本では廃棄する食料品、見切りする商品を、
消費期限があるうちにフードバンクに寄付する。
するとその分は期末に税務控除される仕組みになっている。
昨年、ウォルマートは、
フードバンクへは3億5100万食以上を寄付している。
ここは逆に言えば、日本でいう「見切り品」が増えたことであり、
単純には評価できない。
しかし、ハリケーン・サンディの被災者へは、
水ペットボトル1万本などが寄付されている。
これは純粋な寄付行為で、
大いに評価できることだ。
国際的にも、社会貢献している。
メキシコの飢餓救済団体に、
2万3000トン以上の食品を寄付、
カナダの朝食サポートプログラムへ300万ドル寄付、
バングラデシュの工場の安全性向上のためへの寄付など、
寄付名目は幅広い。
ウォルマートはかつて、
商売の鬼のように見られていた。
第3代CEOのリー・スコット時代から、
サステナビリティに取り組み、
今また寄付行為に勤しむ。
世界トップ企業という責任が、
ウォルマートの中にどんどん膨らんでいる。
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