キリンnews|17年上半期は売上高9617億円の4.6%減収・営業35.7%減益

キリンホールディングス(株)(東京都中野区、磯崎功典社長)の2017年12月期の第2四半期の決算が発表された。
連結売上高は、9617億4500万円(前年同期比4.6%減)、営業利益797億9700万円(35.7%減)、経常利益792億3000円(36.3%増)、第2四半期純利益は834億0800円(146.6%増)だった。

売上高はオセアニア事業の販売量減少やブラジル事業の連結対象除外の影響等により、前年に比べて大きく減少した。
営業利益は、日本綜合飲料事業の医薬・バイオケミカル事業の増益により、前年に比べて大幅に増加し、連結経常利益も増加した。四半期純利益は、連結営業利益の増加に加え、ブラジルキリン社の株式譲渡と広島県に所有する商業施設の固定資産の譲渡により、前年に比べて大幅に増加した。

売上高営業利益率は10.3%、同経常利益率は8.2%。

セグメント別の業績は以下の通り。

[日本綜合飲料事業]
売上高は5259億円(1.3%減)、営業利益308億円(48.7%増)。
キリンビール(株)では「47都道府県の一番搾り」の再発売や四季の風情を感じさせる季節限定商品の発売を通じて、主力である「一番搾り」ブランドの販売に注力した。新ジャンルカテゴリーでは、「のどごし」ブランドの強化に取り組んだ。しかし、ビール類の市場が縮小するなか、ビール全体の販売数量は減少した。

一方で、低アルコール飲料では、「キリン氷結ストロング」や「キリン本搾りチューハイ」の販売数量は前年比増となり、販売数量は増加した。ノンアルコールビールも好調だった。
メルシャン(株)のワイン事業は好調で、販売数量は増加した。
キリンビバレッジ(株)では「午後の紅茶」「生茶」の販売数量は増加したが、飲料全体の販売数量は前年並みだった。

[海外綜合飲料事業]
オセアニア綜合飲料事業は、売上高1386億円(10.9%減)、営業利益207億円(17.7%減)。海外その他綜合飲料事業は、連結売上高697億円(19.5%減)、営業利益48億円。
オセアニア綜合飲料事業では、ライオン社酒類事業の販売数量の減少等により、減収減益となった。海外のそのほかの綜合飲料事業では、前年度は営業損失を出したブラジルキリン社を連結対象から外したことと、ミャンマー・ブルワリー社の増益により、減収増益となった。

[医薬・バイオケミカル事業]
協和発酵キリン㈱の医療事業だが、売上高は1772億円(0.9%増)、営業利益256億円(52.3%増)。医薬・バイオケミカル事業では、国内医薬品の売上が減少したものの、技術収入の増加と研究開発費の減少等により、増収増益となった。

[その他事業]
小岩井乳業㈱では、主力商品である「小岩井生乳100%ヨーグルト」等の販売に注力したが、売上高は昨年から減少した。売上高は102億円(12.6%減)、営業利益9億円(21.7%減)。

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