オイシックスnews|第2Q売上高1257億円118.9%増・経常利益57.2%増
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が2025年3月期の第2四半期決算を発表した。
4月1日~9月30日の業績は、売上高1257億0600万円(前年同期比118.9%増)、営業利益33億3200万円(60.9%増)、EBITDA61億8700万円(91.3%増)、経常利益36億7800万円(57.2%増)、中間純利益24億1700万円(72.5%増)だった。
営業利益率は2.7%、経常利益率は2.9%。
BtoCサブスク事業は、売上高481億7800万円(2.4%減)、セグメント利益41億4500万円(9.5%増)。
主要ブランドであり共働きの子育て世代を主要ターゲットとする「Oisix」、国産の食材や自然に近い素材に価値を感じる世帯を主要ターゲットとする「大地を守る会」、料理などの日常生活を通じて社会貢献をしたい世帯を主要ターゲットとする「らでぃっしゅぼーや」、プラントベースを志向し、食生活を通じた健康な生活の実現に関心の高い消費者を主要ターゲットとする「PurpleCarrot」の4つのブランドを展開している。「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」は国内で、「PurpleCarrot」は米国で事業展開する。
売上高については、第1四半期に引き続き、「Oisix」「大地を守る会」では前年同期比で会員数が減少、「らでぃっしゅぼーや」では会員数が増加した一方で、ライトユーザー比率の増加に伴うARPUの低下を行った一方、「Oisix」における自社製造品での原価率の改善や、購買単価の増加により物流関連費の固定的費用が圧縮されたことから、前年同期と比べて増加した。
セグメント利益については、「PurpleCarrot」における新規会員獲得費用の積極的な投下を行った一方、「Oisix」における自社製造品での原価率の改善や、購買単価の増加により物流関連費の固定的費用が圧縮されたことから、前年同期と比べて増加した。
BtoBサブスク事業は、売上高304億3800万円(前年同期は7億8100万円)、セグメント利益4億2000万円(前年同期は800万円)。
企業、官公庁、保育園などの食堂の給食や管理業務、病院の入院患者を対象とした給食や老人保健施設の給食などの受託運営、外食産業に利用する食材販売を行っている。
売上高については、運営店舗数の着実な増加に加え、前年同期にはコロナ禍の影響による喫食数の落ち込みがわずかに見られていたことから、シダックス(株)時の前年同期と比べて増加した。また、保育園を対象にミールキットを活用した取り組みや、プレミアムラインの高齢者施設での給食受託運営などのシナジー創出も強化しており、導入施設数も積み上がってきている。セグメント利益については、継続的な原材料の高騰や労務費の上昇の影響により、原価率が悪化し、シダックス(株)時の前年同期と比べて減少した。
社会サービス事業は、売上高257億4700万円、セグメント利益9億9900万円。
地方自治体の学校給食、放課後児童クラブ、児童館、図書館、道の駅などの施設管理と運営、民間企業からの各種アウトソーシングを受託している。売上高については、少子高齢化による人手不足やコストアップの流れを受けた行政サービスの民間への委託のニーズをとらえ、前年度から継続して積極的な提案活動を行っている。特に学童保育事業や学校給食事業を中心に、多様化する子育てニーズに対してさまざまなコンテンツの提案を行うことで、受託件数を着実に増加させたことにより、シダックス時の前年同期と比べて増加した。セグメント利益については、労務費の上昇影響や、前年同期に受託した単発的なコロナ関連業務の剥落などの影響により、シダックス時の前年同期と比べて減少した。
車両運行サービス事業は、売上高133億8400万円、セグメント利益9億7900万円。
民間企業や官公庁・地方自治体からの車両運行管理業務のアウトソーシングを受託している。売上高については、企業の役員向け車両においてWebプロモーションの強化による好調な受注の継続に加え、既存路線バスの撤退や学校の統廃合によるスクールバス需要など、地方における移動手段ニーズの高まりを捉えた提案活動の強化による案件の獲得などにより、シダックス時の前年同期と比べて増加した。セグメント利益については、労務費や燃料単価の上昇などもあったが、増収効果により、シダックス時の前年同期と比べて増加した。