ABCマートnews|第1Q売上高977億円1.5%増・経常利益0.6%減

(株)エービーシー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)が 2026年2月期の第1四半期決算を発表した。

3月1日~5月31日の連結業績は、売上高976億9800万円(前年同期比1.5%増)、営業利益187億5700万円(1.9%増)、経常利益190億6200万円(0.6%減)、そして四半期純利益129億5300万円(1.2%減)の増収減益だった。

営業利益率19.2%、経常利益率19.5%。

エービーシー・マートグループは、デジタルインフラの活用、グランドステージと複合業態店舗の拡大、スポーツシューズとスポーツアパレルを含めたライフスタイルカジュアルの拡充に対応している。

国内における売上高は 727億1400万円(6.3%増)、セグメント利益は176億4500万円(9.1%増)。
国内店舗(単体のみ)の売上高増収率については、全店は前年同期比6.3%増、既存店は前年同期比5.8%増だった。ハンズフリーシューズの拡販におけるプロパー販売が好調であったことと、各種フェアや前倒しで実施したセール施策が奏功したことから、客数、客単価ともに増加した。

販売戦略については、SNSによるデジタル広告とテレビCMを効果的に使い分けて、実店舗への訴求効果を高める販売促進を実施した。商品展開においては、ナショナルブランドの新作スニーカーの限定販売やハンズフリーシューズを中心にプロパー販売を強化した。一方で、各種フェアやゴールデンウィークに先駆けて実施したセールで消費の喚起を行い、トレンド志向と価格志向の双方の顧客ニーズに対応した。

店舗展開では、同社単体が西日本のショッピングセンターを中心に14店舗の新規出店、8店舗の閉店を行い、1087店となった。連結子会社が運営する「OSHMAN’S」については、2店舗の出店により、20店舗となった。5月末時点の国内店舗数は1107店。

この春、銀座と大阪にインバウンドに対応した新しいショップ(リアル店舗をメディア化した発信型ショップ)「GRANDSTAGE4.0」を新規出店した。既存店では、プレミアステージなどの一部の業態を、グローバルに展開する「GRANDSTAGE」や「ABC-MART」に変更し、集約していくことで、店舗業態の明確化を図った。スタンダードの「ABC-MART」についても、環境にやさしい内装材を取り入れた2.0業態へのアップグレードを進めている。その結果、5月末時点で「GRANDSTAGE」は115店舗、「ABC-MARTSPORTS」は128店舗となった。既存店の改装は国内で18店舗実施し、このうち増床改装は11店舗となった。2バナー以上の複合業態の出店はリニューアルを中心に15店舗行い、132店舗となった。

海外における売上高は260億9900万円(7.2%減)、セグメント利益は10億7400万円(51.5%減)。
政治の混乱や国内経済の悪化により消費が低迷したことと、為替が円安から円高水準へ移行したことが大きく影響し、いずれの国においても減収減益となった。韓国の売上高は157億6300万円(8.2%減)、台湾の売上高は33億3800万円(2.0%減)。主にレザーシューズの製造販売を行っている米国についても、売上高は68億2000万円(7.8%減)。ベトナムについては連結業績へ与える影響は軽微。なお、海外連結子会社はいずれも12月決算となっている。

店舗展開については、韓国に3店舗、台湾に1店舗を新規出店した。3月31日時点の海外店舗数は、韓国319店舗、台湾62店舗、米国8店舗、ベトナム5店舗、計394店舗となった。

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