魚力news|第2Q売上高204億円19.9%増・経常利益5.2%減の増収減益

(株)魚力(東京都立川市、黒川隆英社長)が2026年3月期の第2四半期決算を発表した。

売上高は204億9800万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は4億1000万円(26.0%減)、経常利益は9億2600万円(5.2%減)、中間純利益は5億8700万円(10.9%減)の増収減益となった。

セグメント業績でみると、小売事業は、売上高は179億5900万円(22.8%増)、営業利益6億0100万円(13.0%減)。既存店売上高の増加に加え、新たに連結子会社とした(株)最上鮮魚の売上げが大きく寄与し、大幅な増収となった。増収に伴い、売上総利益額は増加したものの、物流コスト等の上昇に伴う仕入コストの増加によって、売上総利益率は低下した。物流コストの増加に対応するため、物流拠点の変更や配送ルートの組み替えなどの物流改革に着手している。

飲食事業は、売上高は8億2300万円(9.3%増)、営業利益1100万円(112.4%増)。原材料費などの調達コストの上昇を受け、適時適切にメニューや価格設定の見直しを行った結果、来店客数は伸び悩んだものの売上高が前年を上回った。また、店舗オペレーションの見直しや物流の合理化を含む構造改革に取り組み、一定の効果を上げている。なお、最上鮮魚では2025年7月にJR鹿児島本線スペースワールド駅に隣接する「ジアウトレット北九州」内に「とと市場ジアウトレット北九州店(小売店および飲食店併設店舗)」(福岡県北九州市)を開店した。

卸売事業は、売上高は16億7500万円(0.9%減)、営業利益1100万円(22.4%増)。子会社の魚力商事(株)が国内外の取引先への販売を行っている。売上高が前年を下回った要因として、最上鮮魚を持分法適用会社から連結子会社へ異動し、今期から魚力商事から同社向けの売上げをグループ間取引として連結消去したことが大きく影響している。

国内向け取引は、飲食店舗向けの売上げが好調に推移した一方で、スーパーマーケットや地方荷受向けの販売が苦戦し、概ね前年並みとなった。

海外向け取引は、ドバイの高級ホテル・レストラン向けの輸出が増加した。また2023年5月に設立した合弁会社のCP-Uoriki Co.,Ltd.向けの輸出が伸びていることなどから、売上げは前年を上回った。現在、タイ国内各地の大型ショッピングモールなどで鮮魚と寿司の小売店舗を26店舗運営しており、順調に店舗網を広げている。また、タイ国内の大手コンビニエンスストアチェーンの一部店舗に対し、テイクアウト寿司などの供給を開始している。

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