6月SC統計|30日前倒しセールで既存店0.9%増/神戸は異常値8%の伸び

6月の「ショッピングセンター(SC)販売統計調査」が、一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。サンプル数は503施設。

既存店売上高は4982億3055万円で前年同月比0.9%と、4カ月連続でプラスとなった。テナントは3946億2402万円の1.4%。好調業種は、飲食、サービス、雑貨で、不振だったのは婦人衣料。

一方、キーテナントは1036億0652万円で▲0.7%と7カ月連続で減収だった。キーテナントの中で好調だったのは生鮮食品で、婦人衣料はテナントと同じく伸び悩んだ。

6月は、プレセールが好調だったこと、また夏のセールの開始日を7月1日から6月30日に前倒ししたことがプラス要因との回答が多かった。日本百貨店協会の統計でも同様の分析がなされている。地方都市部の商業施設ではテナントが退店したことをマイナス要因として挙げるところもあった。


(表・グラフはSC販売統計調査報告より 以下同じ)

立地別・構成別の売上伸長率を見ると、大都市は2.4%と増収。とくにキーテナントは6.5%と好調で、駅近くのショッピングセンターの店舗が売上げを伸ばした。一方で中都市のキーテナントは、18カ月連続で前年を下回り厳しい状況が続いている(表-1参照)。

立地別・地域別で見ると、九州・沖縄3.0%、近畿1.7%、北海道1.6%、関東1.4%、東北1.1%と5地域がプラス。四国▲3.4%、北陸▲2.9%、中国▲2.2%、中部▲0.8%の4地域はマイナスだった(表-2参照)。

都市規模別・地域別では、政令指定都市は2.1%。
プラスだったのは10都市で、神戸市8.0%、仙台市6.7%、福岡市5.5%、川崎市2.8%、札幌市2.2%、横浜市2.2%、東京区部2.1%、大阪市0.9%、千葉市0.8%、広島市0.3%。一方マイナスは北九州市▲3.0%、名古屋市▲2.6%、京都市▲2.5%の3都市。

神戸市が8.0%と大幅な伸びだ。神戸では3月に神戸・三宮に「神戸BAL」など商業施設が新たに出店。また7月14日(金)に「神戸ハーバーランドumie」のノースモールが改装オープンした。それに先駆けて6月10日(土)に、レディスファッション「グローバルワーク」が国内最大級の関西の旗艦店として増床オープンしている。神戸の伸び率はこうした新施設の効果によるもので、7月はさらなる飛躍に期待がかかる。

その他の地域(政令都市を含まない地域)は0.1%。
前年を上回ったのは九州・沖縄2.5%、近畿1.0%、関東0.8%の3地域。四国▲3.4%、中国▲3.2%、北陸▲2.9%、東北▲1.0%、北海道▲0.5%、中部▲0.3%と6地域は前年を下回った。

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