コンビニnews|10月既存店売上高は大手3社ともに前年割れ
コンビニ大手3社の10月既存店売上高が出揃った。(株)セブンーイレブン・ジャパンが94.0%、(株)ファミリーマートは93.9%、(株)ローソンが93.1%といずれも前年同月を下回った。
セブン-イレブン・ジャパンの既存店は客数が90.2%、客単価104.2%。チェーン全店の売上高は96.0%で10月末の店舗数は2万0941店舗。
ファミリーマートの既存店の客数は89.8%、客単価104.6%。1万5730店全店の売上高は93.9%。
10月からGoToトラベルキャンペーンの対象に東京都が追加されたことで全国的に観光客が戻りはじめ、客数は好調に推移した。さらに全国で地域共通クーポンの利用も開始したことから菓子や酒が好調に推移し、客単価押上げの要因となった。10月6日に発売した「こだわり」&「ごちそう」素材の新シリーズ「ごちむすび」も好調に推移しており、米飯の既存比の押上げに貢献した。
ローソンの既存店客数は88.0%、客単価は105.8%。全店ベースでは94.0%。ローソングループ国内総店舗数1万4494店のうち、ナチュラルローソンは145店、ローソンストア100は683店。
デザートカテゴリーは新感覚スイーツの導入や、新たな「Uchi Café Spécialité」シリーズが好調に推移したことから前年を上回った。コロナ禍で需要が伸び、品揃え拡充に取り組んでいる生鮮品・冷凍食品・日配食品・酒類・常温和洋菓子の5つのカテゴリーはいずれも前年を大きく上回った。紙・衛生用品も引き続き前年を大幅に上回って推移している。一方、たばこは、前月に見られた値上げ前の駆け込み需要の反動もあり、既存店売上高前年比を2%程度押し下げる要因となっている。