コンビニnews|10月既存店セブン1%減・ファミマ2.7%増・ローソン1.5%増

コンビニ大手3社の10月の国内業績が出揃った。既存店売上高はセブン-イレブンが99.0%、ファミリーマートが102.7%、ローソンが101.5%だった。

セブン-イレブン既存店は客数が97.7%、客単価101.3%となり、売上高は99.0%と前年を1.0ポイント下回った。10 月は、全ての都道府県で緊急事態措置およびまん延防止などの重点措置が終了となり、徐々に人の動きの回復が見られた。一方、テレワークの定着や、観光等の需要を喚起する経済政策による行楽需要があった昨年の反動で、客数および既存店売上げは前年を下回った。全店売上高は100.2%。10月末の店舗数は2万1113店。

「おうち時間に手軽に味わえるスイーツ」は、素材にこだわったアイスクリームを中心に販売が伸長した。とくに SNS 等で話題となった「セブンプレミアム 生チョコアイス」や新商品の「セブンプレミアム モンブランアイス」等が好調だった。酒類は、家飲み需要が継続し、ワインやリキュールなどが継続して好調。また、ビールでは、大手メーカーの新商品や、地域ごとに展開しているクラフトビールが上乗せになり、カテゴリー全体の売上げを押し上げた。

ファミリーマート既存店は客数が99.4%、客単価が103.3%で、売上高102.7%。全1万5693店舗の売上高は96.1%。

10月18日から展開開始した新プライベートブランド「ファミマル」に加え、気温の低下に合わせた温かい麺の品揃え強化や商品リニューアルで、調理麺やフライヤーを中心に中食が継続して好調に推移した。また、緊急事態宣言の解除により、人流も緩やかに回復していることから、前月対比で来店客数も増加傾向にある。

ローソンの国内既存店は客数が98.7%、客単価が102.9%となり売上高は101.5%。「ローソン」「ナチュラルローソン」全店では103.7%。10月末日のローソングループ国内総店舗数1万4680店で、そのうちナチュラルローソンは137店、ローソンストア100は671店。

生鮮品・冷凍食品・日配食品・常温和洋菓子・酒類の5つのカテゴリーの品揃えを強化しているが、日常使いの需要取り込みによって引き続き売上げが伸長した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、地域ニーズに合わせて展開した「ご当地丼弁当」や定番商品の「三元豚の厚切りロースカツサンド」などが好調だった。調理麺は、全国各地の人気店が監修したラーメンのシリーズや、食べやすいサイズの「ちょい麺」シリーズが販売を牽引した。デザートは、「生ガトーショコラ」の累計販売数が700万個を超え、引き続き好調。なお、たばこは既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となっている。

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