コンビニnews|1月既存店セブン4.1%増・ファミマ3.7%増・ローソン5.3%増

大手コンビニチェーン3社の2023年1月度成績が出揃った。

既存店売上高前年比はセブン-イレブンが104.1%、ファミリーマートが103.7%、ローソンが105.3%と、3社とも前年をクリアした。

セブン-イレブンの既存店の客数は100.9%、客単価は103.2%。全店売上高は前年比104.9%。1月度は、昨年のまん延防止等重点措置の発令の反動で客数前年比が上回ったこともあり、おにぎりやソフトドリンクの販売が堅調だった。また、 北海道や苺をテーマにしたフェア商品や、キャンペーンとして取り組んだカウンター商品の積極的な販売により売上げが伸長し、既存店売上げおよび客数、客単価は前年を上回った。なお、昨年の1月から毎月実施してきたフェアが丸1年を経過した。テーマごとに魅力ある商品開発と店舗での積極的な販売や、それを後押しする販売促進策が奏功し、来店誘因につながるイベントとして、好調な販売が継続している。

おにぎりでは、北海道フェアで展開した「阿部商店公認 いかめしおむすび」や、「北海道の駅弁の味 かにめしおむすび」が好調だった。スイーツでは、「いちごの日」にちなんで展開した「めちゃハピいちごフェア」が好評だった。揚げ物惣菜の複数同時購入での割引や、中華まんの10%引きセール等、カウンター商品は、継続して取り組んでいるキャンペーンが好調だった。とくに 昨年12月に全国展開が完了した「お店で揚げたカレーパン」は、2個同時購入で税込み216円(通常321円)で展開したところ大きく伸長した。

ファミリーマートは、年末年始に実施した「ファミマで開運!」キャンペーンや、カテゴリー横断企画「ファミマのいちご狩り」など、季節にあわせた各種施策や商品展開が奏功した。既存店日商103.7%、客数101.6%、客単価102.1%と主要3指標すべてで前年を上回った。とくに既存店日商は2021年9月以降17カ月連続で前年を上回り、2019年度同月対比でも2022年10月以降4か月連続で上回るなど、引き続き好調だった。

商品では、弁当やサンドイッチの増量企画がメディアや各種SNSでも話題となった。全国各地のからあげ有名店とコラボした地域限定弁当や、ご飯20%増量企画を実施した「肉弁当 四天王」シリーズが好調に推移した。カウンターファストフード(FF)では、月末の気温低下時における中華まんとホットコーヒーの売上伸長が奏功した。日用品では、コンビニエンスウェアのソックス3足1000円のセールが好評だった。

独自性のあるSDGsの取り組みとして、高知県産ゆずの生産地を応援するためのPBアイスを全国で発売したほか、全国約700店舗に設置している電気自動車用急速充電器の順次入替を当月から開始した。

ローソンの国内ローソン事業(ローソンおよびナチュラルローソン)は、既存店売上高前年比(チケット・ギフトカード等除く)105.3%、平均客数前年比101.9%、平均客単価前年比103.3%。2023年1月末日現在のローソングループ国内総店舗数1万4638店のうち、ナチュラルローソンは131店、ローソンストア100は663店という構成だ。これら全店の売上高は105.2%。

米飯は、定番商品の品揃えを強化したおにぎりや、チルド弁当の販売が好調だった。カウンターFFは、からあげクンの新商品「コク旨明太マヨネーズ味」や、中華まんの販売が好調に推移した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、定番の弁当に加え、新商品の販売も好調だった。デザートは、「濃厚生チーズケーキ」や「濃密カヌレ」が売上げを牽引した。また導入を拡大している「無印良品」の焼菓子、化粧品の販売が引き続き好調だった。

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