イオンnews|2月既存店イオンリテール3.4%増・フジ5.7%増
イオン(株) (千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は主要企業の2月業績を発表した。
2月は、新型コロナの行動規制解除や気温の上昇に対応すべく、春物商品や新生活需要を捉えた商品の展開に注力した。
また、節分の日には高級食材を使用したこだわりの「恵方巻」の販売に取り組んだ。一方で、身の回りの商品やサービスの値上げが相次ぐなかで、トップバリュ・ベストプライスを中心に、生活必需品の価格維持にも努めた。
主要企業ではイオンリテール(株)は既存店売上高が前年同月比103.4%と8カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。全店売上高は105.0%。
部門別では、特別感のあるチョコレートを多数揃えてバレンタインセールを強化したグロサリーや、「鮨よしたけ」監修の「恵方巻」新商品を展開したデリカ、各地の産直フェアなどごちそうメニューを品揃え拡充した日配、農産が好調に推移し、既存店の食品売上高が前年実績を6カ月連続で上回った。
また、行動制限がないなかで卒業、新入学シーズンを迎え、フォーマル衣料やトラベルグッズ、カジュアルの外出着を拡充した衣料の売上高は、前年実績を約2割上回った。
さらに、花粉症対策商品やペット関連商品が好調に推移したヘルス&ビューティケアの既存店売上高は、12カ月連続で前年を上回った。
その他の総合スーパー事業ではイオン北海道(株)の既存店売上高が104.6%、全店売上高は103.5%。イオン九州(株)の既存店売上高は105.8%、全店売上高は106.0%となった。
スーパーマーケット事業では、トップバリュの拡販やこだわりの「じもの」食材を使用した「ハレ型」のごちそうメニューの拡充のほか、曜日市やポイント販促の強化にも取り組んだ結果、主要企業10社計の既存店客数が、4カ月連続で前年実績を上回った。
個別企業ではマックスバリュ東海(株)の既存店売上高は99.5%。全店売上高は99.8%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店売上高98.8%、全店売上高99.1%。
(株)フジ・リテイリングは既存店売上高105.7%と12カ月連続で伸びた。全店売上高は107.6%。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングス(株)では、既存店売上高は103.1%と12カ月連続で伸びた。全店売上高は110.1%。花粉症関連商品の販売が好調だったほか、行動規制の解除に伴い外出機会が増加したこともあり化粧品の売上げが伸長した。
サービス・専門店事業のコックスは、気温の上昇とともにロングTシャツやイージーストレッチパンツなど、春物衣料や新生活に対応したセレモニー商品の販売が好調となり、既存店売上高が前年比133.6%と大きく伸長した。全店売上高は121.7%。
靴専門店のジーフットでは、シーズンアイテムや超軽量・はっ水機能を備えたPBスポーツシューズの新商品の販売が好調で、既存店売上高が前年比132.7%と大きく伸びた。全店売上高は126.7%。
(株)キャンドゥは既存店売上高106.1%と9カ月連続、全店売上高は107.0%と11カ月連続で前年を上回った。