3月百貨店売上速報|4社とも増収/春夏衣料・ラグジュアリーなどが好調

主要百貨店4社が3月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比121.4%、大丸松坂屋百貨店は121.8%、阪急阪神百貨店は124.7%、高島屋は117.5%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で112.5%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは119.2%、三越日本橋本店は116.8%、三越銀座店は125.8%、伊勢丹立川店は99.4%、伊勢丹浦和店は100.2%。首都圏5店で既存店117.3%と二桁増で好調だった。両本店・三越銀座店の3店舗は、ともに9カ月連続でコロナ前の2018年度を上回っている。

伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店では、引き続き高付加価値商品が売上げを牽引した。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に新作の春夏物に動きがあり、オケージョンニーズもみられた。継続してハンドバッグや宝飾・時計、化粧品などの売上げも伸⾧している。食品では、ギフトや手土産需要等で特に洋菓子や和菓子が好調に推移した。

免税売上げは春節の2月を超え、単月最高額となった12月に次ぐ高水準となった。全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品など高付加価値商品への関心が引き続き高い。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比113.7%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体でも114.2%となった。

3月度の売上高は、平年より低い気温の影響で、春物衣料品へのマイナス影響があったもの、ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品が大きく売上を伸ばした。また、訪日外国人売上も好調に推移した。

店舗別では、15店舗中13店舗が前年実績を上回り、訪日外国人売上げなどが好調な心斎橋店は対前年約4割の増加、京都店は同約2割増となった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は、対前年比191.8%増(客数同164.0%増、客単価同10.5%増)となった。

 

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は、既存店前年同月比119.9%。阪急本店では129.9%、阪神梅田本店が107.1%だった。

低気温と雨天が多い3月だったが、服飾雑貨を軸に春物ファッションの動きが堅調に推移し、春のセレモニー関連も好調だった。訪日外国人の来店も引き続き多く、都心店を中心に売上高は好調で、全店の前年比は約2割増だった。中でも阪急本店の売上高前年比は約3割増と牽引した。

売上高の2019年2月対比は128%、インバウンドを除く国内売上高対比は115%だった。中でも阪急本店は2019年対比136%(同国内売上高対比116%)、阪神梅田本店は165%(同164%)といずれもコロナ前水準を大きく上回る結果となった。

免税売上高は引き続き好調で、同月対比として10カ月連続、単月としても2ヶ月連続で過去最高を更新した。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比121.2%、国内百貨店子会社3社を加えると120.0%だった。

3月度の店頭売上高は、国内顧客ではスカーフなどの春物雑貨や卒入学式をはじめとするオケージョン対応の衣料品が堅調に推移した。また、インバウンドではラグジュアリーブランドを中心とする高額品が伸長したことから、単月としては過去最高を更新した。免税売上高は、前年比168.8%増、2019年比63.8%増、2018年比75.8%増と大きく伸長し、全体を押し上げた。

店舗別売上高では、大阪店、京都店、堺店、泉北店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、大宮店、柏店、岐阜店、高崎店が前年実績を上回った。

商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、美術、食料品が前年実績を上回った。

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