コンビニnews|10月既存店ローソン4.8%増、ファミマ2.3%増、セブン0.4%増
コンビニ大手3社の10月業績が発表された。既存店売上高の前年比は、セブン-イレブンが100.4%、ファミリーマートが100.1%、ローソンが102.9%だ。
セブン-イレブンの10月度は継続して商品展開している「うれしい値!」商品のカップ麺・サンドイッチ分類への拡大で来店頻度が向上し客数は100.1%、客単価が100.3%と前年を上回ったことによって、既存店売上げが100.4%と5カ月ぶりのプラスとなった。全店売上げでは1001.3%だった。2万1430店舖。前月比7店舗減。
商品動向では麺類で「うれしい値!」商品として10月8日から品揃えを拡充。人気の有名店ラーメンや地域フェア商品も発売したことで、分類全体の販売数が伸長した。残暑によりアイスクリームの販売が伸長。特に「セブンプレミアム 生チョコアイス」など、濃厚な味わいの商品が好調だ。
地域食材を使用した商品や、地域で馴染みのあるメニューを各地域で実施している「地域フェア」を、11月度は全国を11のエリアに分けて一斉に開催したことで認知も向上し、従来に比較して売上の上乗せとなっている。
ファミリーマートは既存店売上高102.3%、客数100.7%、客単価101.5%、全店売上高101.2%。国内店舗数1万5322店舖、海外店舗数8231店舖。中食では、おむすび・カウンターが継続して好調なことに加えて、パティシエ監修の「感動!スイーツパン」商品なども売上を牽引した。
中食以外では、10月に3周年を迎えたプライベートブランド「ファミマル」の商品も高い伸びを示し、特に名店監修商品を含むカップ麺が好調となった。
SDGsの取り組みとしては、食品ロスの削減と食支援を目的とするファミマフードドライブの設置店舗が4000店舗を達成し、さらに集められた食品寄贈量の累計も270トンを突破した。
ローソンは、国内ローソン事業(ローソンおよびナチュラルローソン)の既存店は売上高(チケット・ギフトカード等除く)が104.8%、客数101.7%、客単価103.1%。10月末日現在のローソングループ国内総店舗数1万4627店。うち、ナチュラルローソンは134店、ローソンストア100は644店。
販売面では米飯は「悪魔のおにぎり」などの販売が好調だった。カウンターファストフードは、からあげクンの新商品2品や定番商品の販売が好調だった。玩具は、エンタメくじやトレーディングカードゲームの販売が好調だった。
施策面では秋のハピとく祭や、からあげクン・海からクン1個増量キャンペーンを実施した。