イオンnews|2月既存店主要6社が伸び/イオンリテール0.3%減

イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の2025年2月の連結各社の業績は、主要10社中6社が既存店売上高が前年同月を上回った。

2月は寒気の影響で例年よりも気温が低下する中、卒業や新入学などの新生活ニーズを捉えた商品の展開を強化した。

また、節分には、家庭向けのごちそうメニューを強化したほか、こだわりの食材を使用した太巻や、一流料理人監修の恵方巻など商品を拡充した。一方、トップバリュでは、家事を軽減したいというニーズに応え、フライパンなしで調理できる中華調味料や、冷凍野菜を、家庭向けの商品として新たに拡充した。

総合小売事業のイオンリテールでは、昨年が閏年で29日まであったのに対し、本年は1日少ない影響もあり、既存店売上高は前年実績を下回った。

一方、食品部門は、節分に向けて、豪快に具材を使用した鉄火太巻や、北陸支援として福井県産香箱ガニ(せいこがに)を使用した太巻の品揃えに加え、節約志向に対応した手づくり商材を強化したほか、グロサリー、デイリー、農産、畜産、輸入食品専門店「カフェランテ」の好調な推移もあり、既存店売上高は前年実績を30カ月連続で上回った。

住居余暇部門では、格安スマホの販売が好調な「イオンモバイル」や、新生活需要を捉えたリフォームなどが好調に推移し、既存店売上高は前年実績を上回った。

総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高、全店売上高とも99.7%
イオン北海道(株)の既存店売上高は99.8%、全店では107.7%
イオン九州(株)の既存店売上高は103.3%、全店では103.0%

スーパーマーケット事業は、曜日市における価格訴求の強化に加え、地域開発商品の展開やトップバリュの拡販など、売上拡大に向けた施策が奏功し、主要企業10社計の既存店客数は11カ月連続で前年を超え、既存店売上高は24カ月連続で前年実績を上回った。

とくにマックスバリュ東海は、節分向けのごちそうメニューの展開や、各地域における「じもの(地域商品)」の開発・導入を継続的に推進した。さらに、移動スーパーの展開エリア拡大や、自治体と連携した地域生活者の健康保持・増進を目的とする「健康キャンペーン」などにも取り組んだ結果、既存店売上高が4カ月連続で前年を上回った。

主要企業をみると
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高100.9%、全店売上高102.1%。
(株)フジは既存店売上高が100.7%、全店では100.0%

サービス・専門店事業ではコックスが、寒波の影響によりアウターやニットなどの冬物商品の売上げが伸長した。一方で春物商品の販売は伸び悩んだものの、セレモニー関連やビジネス向け商品の好調が売上げを下支えし、既存店売上高は前年比で102.2%と前年実績を上回った

コンビニおよびサービス・専門店事業を主要企業別にみると
ミニストップ(株)は既存店売上高101.9%、全店売上高97.9%
(株)コックスの既存店売上高は102.2%、全店は102.9%
(株)ジーフットは既存店売上高103.0%、全店は105.8%
(株)キャンドゥは既存店売上高100.4%、全店は101.7%

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