イオンnews|5月既存店主要7社が伸び/イオンリテール3カ月連続伸び
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の2025年5月の連結各社の業績は、各セグメントの主要8社中7社が既存店売上高で前年同月を上回った。
5月はゴールデンウィークには、国内外の旅行や帰省、インバウンド(訪日客)需要の取り込みを図るため、幅広い年齢層が楽しめるイベントを数多く開催し、家族で楽しめるごちそうメニューの品揃えを強化した。また、米の品薄や価格高騰を受けて、アメリカ・カリフォルニア産のカルローズ米を使用した新商品を6月6日から都市部を中心に発売することを、5月13日に発表した。さらに、政府の備蓄米を随意契約で約2万トン、グループ全体で一括調達し、6月1日から一部店舗で先行販売を開始した。総合小売事業のイオンリテールでは、既存店売上高が3カ月連続で前年を上回った。ゴールデンウィークや母の日には、家族で楽しめるバーベキューや焼肉などのごちそうメニューを提案するとともに、節約志向に対応したトップバリュの展開強化をした。また、有名フレンチシェフやチーズ専門家とのコラボによる「フランスフェア」は2024年より規模を拡大して開催し、チーズやワインなどの商品が好調に動いた。部門別では、グロサリー、デイリー、農産、畜産、食品専門店のカフェランテが好調に推移し、食品売上高は既存店の前年実績を33カ月連続で上回った。一方、ヘルス&ビューティケアでは、外出需要を捉えた関連商品や調剤薬が好調に推移し、既存店売上高が前年実績を3カ月連続で上回った。
総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高103.1%、全店売上高では103.9%
イオン北海道(株)の既存店売上高は102.0%、全店では110.1%
イオン九州(株)の既存店売上高は104.6%、全店では103.5%
スーパーマーケット事業の主要企業10社計では、既存店客数が14カ月連続で前年を超え、既存店売上高は27カ月連続で前年実績を上回った。
マックスバリュ東海では、「じもの商品(地域商品)」の新商品開発や、多様なニーズに対応した店内加工の出来たて商品、レトルト商品、冷凍食品、そしてトップバリュを強化した店舗のリニューアル、移動スーパーの稼働拡大など、地域に密着した施策を進めた結果、既存店売上高が7カ月連続で前年を上回った。
主要企業の状況は
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高102.2%、全店売上高103.5%。
(株)フジは既存店102.9%、全店売上高103.2%
サービス・専門店事業ではコックスが、雨天や気温の低下の影響により、メンズ・レディスともに夏物商品の売上げが伸び悩んだものの、ボトムや春アウター商品が好調で、昨年の既存店売上高を超えた。
コンビニおよびサービス・専門店事業を主要企業別にみると
ミニストップ(株)は既存店売上高100.9%、全店売上高100.2%
(株)コックスの既存店売上高は102.9%、全店は102.6%
(株)ジーフットは既存店売上高97.3%、全店は95.3%
また、セグメント別の4月の既存店業績は次のようになった。
GMS事業100.7%
SM事業101.0%
DS事業99.5%
ヘルス&ウエルネス事業101.0%
サービス事業97.4%
専門店事業99.1%