ホームセンターnews|7月既存店8社中4社がプラス/渇水対策用品の需要増

主要ホームセンター8社が7月の月次概況を発表した。

DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長兼COO)の既存店売上高は2.9%減、客数4.5%減、客単価1.6%増。既存店は7カ月連続で前年同月を割った。全店ベースでは、売上高2.8%減。7月は18日に「ホダカ豊明店」をオープン、27日に「DCM高砂店」をクローズした。

コーナン商事(株)(大阪市淀川区、疋田直太郎社長)の既存店売上高は0.8%減、客数1.4%減、客単価0.6%増。全店では、売上高3.3%増、客数3.2%増、客単価0.1%増。7月は23日に「HIヒロセPRO下郡店」をオープン。

7月は高気温の影響で、ファン付きウェアやペルチェベストなどの作業用冷感商品が売上増を牽引した。前期不調だった、散水用品(ホースリールや散水部品)や行楽用品(プール・浮輪・クーラーボックスなど)の売上げは回復した。また、紙製品や衣料洗剤などの日用消耗品は堅調だった。

(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)の既存店売上高は2.1%増、客数0.9%減、客単価3.0%増。全店では、売上高3.6%増、客数0.1%増、客単価3.5%増だった。7月中は、1店開店・1店閉店し、月末店舗数は1229店舗。

7月は全国的に気温が高く、エアコン等の冷房用品やファン付きウェア等の熱中症対策用品の需要が引き続き高かった。また全国的に少雨で、渇水対策として水や水缶、農業用ポンプ・水タンク等の需要が高まった。その他、水稲肥料・農薬等の農業者向け商品や、散水用品、キャンプ用品も堅調に推移した。

アークランズ(株)(新潟県三条市、佐藤好文社長)の小売事業の既存店売上高は1.6%増、客数1.3%減、客単価2.9%増。全店売上高は4.6%増だった。小売事業は、ホームセンタームサシ、スーパービバホーム・ビバホーム、アークオアシス、NICOPET、ムサシプロ、ビバホームプロ、スーパーマーケット、ドトールなどを対象としている。

(株)ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳社長)の既存店売上高は6.8%減、客数16.4%減、客単価8.8%増。全店ベースでも売上高は7.2%減、客数16.8%減、客単価8.9%増と、客数の大幅マイナスが響いている。

7月は随意契約の政府備蓄米の影響で、米の売上げが伸長した。また、日照時間が多く降水量が少なかったことから、散水用品が大きく伸長した。渇水対策としてローリータンクや農業用ポンプなどの需要が高まった。一方で、ペット用品、日用品などのセルフ部門、家具が苦戦した。

アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一会長兼CEO)の既存店売上高は0.2%減、客数5.3%減、客単価5.4%増。全店ベースでは売上高0.2%増、客数5.2%減、客単価5.7%増だった。ホームセンター事業の売上高は、傘下のダイユーエイト、タイム、ホームセンターバロー、アミーゴの商品売上高を単純合算したものである。

(株)ジョイフル本田(茨城県土浦市、平山育夫社長)の7月度(6月21日~7月20日)の既存店売上高は1.0%増、客数は1.7%減、客単価2.8%増。全店売上高は1.5%増、客数1.3%減、客単価2.8%増だった。

7月度は前年に比べて、ガーデン・ファーム、ペット・レジャー、資材・プロ用品の売上げが堅調だった。一方で、リフォームの売上げが低調だった。

(株)ジュンテンドー(島根県益田市、飯塚正社長)のホームセンター事業の既存店売上高は2.8%増、客数1.0%減、客単価は3.9%増。全店ベースでは売上高3.4%増、客数1.0%減、客単価4.5%増。また、ブックセンターを含む全店舗の売上高は2.6%増加した。

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