家電チェーンnews|7月売上高は5社前年比減/パソコン好調もエアコンが低迷
主要家電チェーンが2025年7月の月次売上高を発表した。
(株)ヤマダホールディングス(群馬県高崎市、山田昇会長兼CEO)の7月売上高(前年比)は、デンキセグメントが95.6%、住建セグメントが116.8%、金融セグメントが 96.0%、環境セグメントが 109.8%だった。
デンキセグメントでは、パソコン・携帯電話、非家電商品(リフォーム、家具・インテリアなど)の売上げが好調に推移し、前期を上回る実績となった。一方、テレビなど家電商品の売上げが伸び悩み、特に先月まで全体をけん引していたエアコンが前期を大きく下回り、全体実績を押し下げた。住建セグメントでは、注文住宅および分譲住宅が大幅に伸長し、前期を大きく上回った。金融セグメントでは、ヤマダデンキのリフォーム事業と連携したリビングローンは好調に推移したが、住宅ローンにおいて、「フラット35」が市場環境の変化などの構造的な要因により売上げが低迷し、前期を下回る結果となった。環境セグメントでは、リユース事業や家電リサイクルの収集運搬及びPC製造事業が好調に推移し、前期を上回る結果となった。
7月は2店出店、7店退店し、店舗数は946店となった。売場面積は290万2360㎡(前年比101.0%)。
(株)ビックカメラ(東京都豊島区、秋保徹社長)の7月売上高(全店前年比)は、ビックカメラ+(株)コジマの全店売上高が94.7%。ビックカメラ単体の全店売上高は94.1%だった。
音響映像商品は 87.7%。音響アクセサリーがやや低調、カメラやテレビが低調だった。家庭電化商品は 86.9%。冷蔵庫、洗濯機、調理家電や理美容家電がやや低調、エアコンが低調だった。情報通信機器商品は 101.3%。スマートフォンが好調、パソコン周辺機器が堅調だった。一方、パソコン本体がやや低調。その他の商品は 104.4%。ゲームや医薬品が好調、酒類や寝具が堅調だった。一方、時計、玩具やスポーツ用品がやや低調だった。
(株)エディオン(大阪府大阪市、久保允誉会長兼社長)の7月売上高(全1187店の前年比)は 90.9%だった。また直営454店の売上高は 91.5%だった。
主要商品別売上高(前年比)は、テレビが91.4%、エアコンが75.1%、冷蔵庫が 91.1%、洗濯機が 93.6%、パソコンが 130.4%、リフォームのELS事業が85.4%だった。
(株)ケーズホールディングス(茨城県水戸市、平本忠社長)の7月のグループ売上高(前年比)は 91.3%。7月は1店出店し、店舗数は557店となった。
主な品種別売上高(前年比)で最も伸び率が高かったのがパソコン・情報機器の129.5%で、この品種だけが前年を上回った。クリーナー94.9%、調理家電94.7%、冷蔵庫93.2%、洗濯機92.8%と続く。エアコンは 85.6%だった。
上新電機(株)(大阪市浪速区、金谷隆平社長)のグループ売上高(前年比)は98.3%%だった。7月は1店退店し、店舗数は217店となった。
主要な品種別売上高(前年比)は、テレビが 89.4%、パソコンが 129.3%、携帯電話が 122.6%、エアコンが75.5%、冷蔵庫が 93.3%、洗濯機・クリーナーが98.0%。