イオンnews|9月既存店主要9社中6社伸び/イオンリテールが新企画で1.5%増
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)が2025年9月の連結各社の業績を発表した。主要9社中6社が既存店売上高で前年同月を上回った。
9月は月中旬まで全国的に残暑が続いたため、端境期の商品展開を強化するなど、気候変動への対応を実施した。顧客が涼しいショッピングモールで買い物を楽しめる環境づくりに務め、産地フェアや地元プロ野球球団の応援セールなどのイベントを実施し、集客を強化した。また、トップバリュは4月の75品目の値下げに続き、10月1日から生活必需品の食料品・日用品60品目の値下げを発表した。
総合小売事業のイオンリテールでは、既存店売上高が7カ月連続で前年実績を上回った。新販促企画として「イオンのオクトーバーフェスト」を実施した。ドイツ直輸入ビールやトップバリュのノンアルコールビールに加え、期間限定のドイツソーセージやピザなどを拡充・展開した。3連休の敬老の日に向けて、本マグロ、ローストビーフなど「ごちそうメニュー」を強化した。
食品の既存店売上高は37カ月連続で前年を上回った。部門別では、グロサリー、デイリー、水産、ならびに食品専門店カフェランテが好調に推移した。記録的残暑を鑑み、晩夏商材や季節に左右されない品種催事などを展開した衣料品は、既存店売上高がわずかに昨年を下回ったものの靴や雑貨等の部門は好調に推移した。
ヘルス&ビューティケアは、暑さ対策・免疫ケア商材の展開強化や調剤の堅調な推移により、既存店売上高が7カ月連続で前年を上回った。
スーパーマーケット事業は、日用品や食品などの価格戦略強化に取り組み、既存店売上高が前年実績を上回った。マックスバリュ東海では、地域活性化に向けた、健康で豊かな食の提案や産学連携の一環として、地元の鈴鹿医療科学大学の学生と共同開発した「鈴華御膳 亀山みそ焼きうどん彩菜弁当」の販売を開始するなど、地域密着型経営を推進した。
フジは、顧客の利便性向上を目的に、イオングループの共通資産を活用し、96店舗でWAON POINTの進呈・利用を開始した。今後も利用可能店舗を拡大し、さらなるシナジーの創出を図る。
主要9社の業績内容は以下の通り。
<総合スーパー事業>
イオンリテール(株)は、既存店売上高101.5%、全店売上高102.3%。
イオン北海道(株)は、既存店99.7%、全店106.5%。
イオン九州(株)は、既存店101.8%、全店100.8%。
<スーパーマーケット事業>
マックスバリュ東海(株)は、既存店売上高102.9%、全店売上高103.6%。
(株)フジは既存店100.8%、全店101.2%。
<コンビニ・サービス・専門店・その他事業>
ミニストップ(株)は、既存店売上高94.7%、全店売上高93.0%。
(株)コックスは、既存店売上高91.4%、全店売上高91.5%。
(株)キャンドゥは、既存店売上高100.1%、全店売上高104.6%。
(株)ジーフットは、既存店売上高100.2%、全店売上高96.8%