4月百貨店売上速報|4社とも増収/海外顧客減少も催事などで好調
主要百貨店4社が4月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比105.9%、大丸松坂屋百貨店は105.8%、阪急阪神百貨店は110.9%、高島屋は8.1%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で105.9%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは110.0%、三越日本橋本店は106.4%、三越銀座店は104.2%、伊勢丹立川店は101.0%、伊勢丹浦和店は98.2%。首都圏5店で既存店107.3%となった。
国内顧客の売上高は、識別顧客が売上高の拡大に貢献した。宝飾時計をはじめ、高感度上質消費の堅調さが際立っている。計画を上回った伊勢丹新宿本店でのフランス展や三越日本橋本店での三重展など、個客業の入り口となるイベント施策も売上高を押し上げた。
海外顧客の売上高は、客単価の向上がけん引し、首都圏、地域とも大幅に伸長(全国計前年比116.8%)した。アプリ会員の獲得や顧客来訪元の多様化も進み、中長期での安定的な成長に向けた基盤整備が進んでいる。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、小野圭一社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比105.7%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では105.8%だった。
4月度の売上高は、梅田店の売場縮小によるマイナス影響が続いているものの、外商売上高が好調を持続したことに加え、免税売上高が前年実績を大きく上回ったことで、大丸松坂屋百貨店合計では5.3%増、百貨店事業合計では5.8%増となった。
店舗別では、15店舗中10店舗が前年を上回った。外商売上高、免税売上高ともに好調だった心斎橋店、東京店、神戸店、博多大丸が対前年2桁増となった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、対前年22.2%増。客数が対前年16.2%減だったものの、ラグジュアリーブランドの好調などにより客単価が45.8%増となった。
大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は、対前年2.9%増だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の売上高は前年同月比110.9%、阪急本店が111.7%、阪神梅田本店が127.1%だった。
全店の傾向として、気温の上昇に伴い、前月に引き続き春物ファッションの売上げが好調に推移した。また、ギフトや新生活の買い替えニーズも活況で、国内顧客の売上高が約1割増と高伸した。都心店、郊外店、全店いずれの合計も前年の売上高を上回った。
阪急本店は、国内顧客の売上高が前年の約1割増と高い伸びを示し、同月の対比において2カ月連続で過去最高を更新した。免税売上高も約2割増と高伸し、店舗全体としても同月の対比において2カ月連続で過去最高の売上高となった。
阪神梅田本店は、ファッション・ライフスタイルカテゴリーが前年の売上高に対して約4割増と引き続き高い伸びを示し、食品の売上高も約1割増、全体としても約3割増と前年を上回った。川西阪急スクエアも改装効果により前年の売上高に対して約3割増と高伸した。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比108.3%、国内百貨店子会社2社を加えても108.1%だった。
4月度の店舗別売上高は、大阪店111.8%、京都店110.1%、新宿店108.5%、日本橋店108.3%、泉北店107.2%、横浜店106.1%、玉川店104.5%、EC店116.1%、高崎店105.9%と9店舗で前年実績を上回った。
国内顧客については、春物衣料・雑貨に動きが見られたことや、食料品催事が堅調に推移したことで、前年実績を上回った。インバウンド顧客については、中国による「訪日自粛要請」の影響が見られた一方で、その他の国が伸長し、前年実績を上回った。
商品別売上高は、紳士服、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子ども情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回った。
