日生協news｜新型コロナ禍の暮し･購買アンケート/食事づくりは減少傾向

日本生活協同組合連合会（略称：日本生協連、東京都渋谷区、本田英一代表理事会長）は、2020年5・7・11月に行った「新型コロナウイルス感染症についてのアンケート」結果の傾向をまとめた。同アンケートは暮らしや購買に関する影響について明らかにすることを目的に、日本生協連に加盟する全国10の生協・生協事業連合を対象に行っている。組合員有効回答数は5月6179、7月5754、11月5592。

11月の調査では質問の形式が違うため単純な比較はできないとしながらも、顕著な変化が見られる。

■感染症対策のために行っていることを聞いている。
→「手洗い」「マスクの着用」は高いレベルで継続の一方「部屋の換気」は64％に減少。

「手洗い」「マスクの着用」は高いレベルで継続され、その他の項目は全体的に実施率が下がる傾向が見られた。とくに感染リスクを減らすと言われる「部屋の換気」は5月の88%から11月は65%に変化している。「食事に配慮」「生活に配慮」も5月から11月にかけ約半分に減少。「食品・日用品」の備蓄も11月は30%台となり、前回の7月と比べて半分以下の割合となっている。また「オンライン通話・電話等の活用」は、5月の68%から11月の23%に変化している。

■感染症対策のために控えていることを聞いている。
→「3密の場所を避ける」ことは高いレベルで継続。 Go To トラベルキャンペーン開始による観光緩和の動きが影響？「旅行を控える」人の割合が減少。

「3密の場所に行くことを控える」を選ぶ人は3回の調査とも8割を超える結果だった。3回の調査結果を比較すると、感染症対策のために行っていることと同様に、控えていることも減少傾向にある。また7月中にGo To トラベルキャンペーンが始まり、観光を緩和する補助の開始で緩和ムードが広がったことも影響してか、「日帰り旅行を控える」人は5月の78％から11月には42%、「1泊以上の旅行を控える」人は、5月の76％から11月には56%と、いずれも減少した。

■新型コロナ流行の影響により自宅で増えた活動を聞いている。
→「食事作り」「掃除」「片付け」を挙げる人は顕著に減少。「手洗い・手の消毒」は高止まりの傾向が続く。

3回（5・7・11月）の調査において、新型コロナ流行の影響により、「自宅ですることが増えたこと」として、共通で質問した選択肢のみ抜粋したところ、「食事作り（回数・作る量などが増えたなど）」「掃除」「片付け」を選択した人は、減少傾向が顕著にみられた。なお、「手洗い・手の消毒」は他の選択肢と異なり、高止まりの傾向がみられる。