イオンnews|丸紅グループと連携「ボトル to ボトルプロジェクト」開始
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は、丸紅グループで丸紅(株)100%子会社の丸紅紙パルプ販売(株)、および丸紅プラックス(株)と連携し、イオンの店舗で顧客から回収するペットボトルを再商品化して資源循環体制の構築を目指す「ボトル to ボトルプロジェクト」を開始する。
イオンは、脱炭素型・資源循環型社会の実現に向けて、使い捨てプラスチックの使用量を2030年までに半減する目標を掲げている。トップバリュのすべての商品で環境・社会に配慮した素材を使用するとともに、ペットボトルに関しては100%再生または植物由来素材へ転換する。
このプロジェクトは、その目標達成に向けた取り組みの柱となるものだ。ペットボトルの回収・運搬から製品化までを一元管理できる丸紅グループの協力を得て、これまで店舗ごとに異なる方法で取り組んでいたペットボトルの回収、再商品化を一気通貫で行い、安定的で持続的な資源循環体制を目指す。
〈ボトル to ボトル プロジェクトのスキーム〉
回収、収集運搬、再商品化までの流通システムを丸紅紙パルプ販売(株)が、その後のプリフォーム(ペットボトルの原型)の製造・供給までを丸紅プラックス(株)が構築・運営する。
イオンの店舗で回収したペットボトルはクローズドリサイクルで再生PET樹脂となり、トップバリュの商品として製品化する。
クローズドリサイクルとは、イオンが店頭で回収したペットボトルをリサイクル樹脂に再商品化し、イオン自身の製品の原料として利用すること。
2月からイオンリテール(株)、(株)マルエツ、マックスバリュ関東(株)、イオンマーケット(株)の4社が関東エリアで展開する一部店舗で、グループ横断的な収集運搬スキームの実験を開始する。
6月には、この実験で回収したペットボトルから生まれた再生PET樹脂を原材料に使用したペットボトル飲料をイオントップバリュが製品化し、イオンの店舗で販売する予定だ。2021年度中に、関東エリアで店頭回収したペットボトルを再商品化につなげる仕組みを確立し、順次全国に拡げる計画だ。