日生協news|「コープ商品の2030年目標」と「責任ある調達基本方針」を公開
日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区、本田英一代表理事会長、略称:日本生協連)は、持続可能な社会の実現に向けて全国の生協で推進する「生協の2030環境・サステナビリティ政策」の策定に合わせて「コープ商品の2030年目標」を設定した。
また、サプライチェーンを通じて人権を尊重し、環境に配慮した「責任ある調達」を一層推進するため、各種の方針を改めて整理し、コープ商品「責任ある調達基本方針」として公開した。
「コープ商品の2030年目標」
コープ商品の開発・卸を担う日本生協連が2030年に向けた各種原料資材等(農産、水産、紙・パルプ、パーム油、プラスチック、食品ロス)の持続可能な調達目標について定めたもの。
日本生協連は今後、全国の生協と協力しながら、エシカル消費対応商品を普及させ、エシカル消費に共感できる消費者を社会に増やしていく。
〈農産〉
•主要な農産原材料の産地を指定した仕様指定商品および生鮮農産物について、GAP(Good Agricultural Practices:農業生産工程管理)を導入した生産者からの調達構成比を100%とする。海外農産物はGFSI(Global Food Safety Initiative:世界食品安全イニシアチブ)認証スキームのGAP、国内農産物は国際水準GAPとする。(2020年度進捗で65%に当たる)
•輸入生鮮農産物における有機JAS、レインフォレスト・アライアンス認証品の調達構成比を45%以上とする。(2020年度進捗で35%に当たる)
〈水産〉
•水産物を主原料とする仕様指定商品および生鮮水産物について、MSC/ASC認証商品の拡大を重点に、GSSI(Global Sustainable Seafood Initiative:世界水産物持続可能性イニシアチブ)が認定した認証スキームによる認証品の供給額構成比を50%以上とする。(2020年度進捗では12.2%)
〈紙・パルプ〉
•コープ商品に使用する紙(製品・容器包装・段ボール材)の100%を再生原料または森林認証品による調達原料とする。(2020年度進捗:86.3%)
〈パーム油〉
•コープ商品に使用するパーム油の100%を持続可能なパーム油認証品とし、そのうち50%以上を物理的認証油の調達とする。(2020年度進捗:100%達成)
〈プラスチック〉
•容器包材のプラスチックを2016年対比25%削減する。
•再生プラスチックと植物由来素材プラスチックの活用を進め、使用率を合計で50%以上とする。(2020年度進捗:包材に再生プラ・植物プラを使用した商品数239品番)
〈食品ロス〉
•コープ商品に由来する食品廃棄物を2018年度比で50%以上削減する。(2020年度進捗:6月末算出予定)
「コープ商品責任ある調達基本方針」
日本生協連は2018年6月、全国の生協とともに「コープSDGs行動宣言」を採択し、コープ商品のエシカル消費対応を進めてきた。
今回公開したコープ商品「責任ある調達基本方針」では、コープ商品の原材料、資材生産から製品化までの工程において、取引先やNGOなどさまざまなステークホルダーと協力しながら、人や環境に配慮した「責任ある調達」の構築に取り組んでいく。