良品計画news|福山市と「災害時物資売買予約契約」締結
(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)は 2月22日(水)、広島県福山市(枝広直幹市長)と災害発生時に「無印良品 ゆめタウン福山」の店舗在庫から商品を提供するための売買予約契約を締結した。これにより、緊急時に必要な物資提供を可能にするだけでなく、平常時の災害備蓄品を保管する際の倉庫費や在庫棚卸作業費、備蓄品の買い替え費の削減にもつながる。
この契約は、平常時に両者間で対象品目・数量をあらかじめ決定し、自然災害が発生した際に、「無印良品 ゆめタウン福山」から当該品を提供するという契約だ。予約契約をすることで、常にあらかじめ定めた在庫数を店舗で確保しておくことができる。
災害時の備蓄食品は長期保存が可能ではあるものの、賞味期限がある。また、簡易トイレや生理用品などについても使用期限があるため、備蓄する際には、棚卸や物資の更新が必要となる。これを「予約」とすることで、賞味期限・使用期限のある商品を買い替えすることなく自動的にローリングすることが可能になる。
この契約で確保する物資は、調理不要食料2000食、簡易トイレ360個(5400回分)、生理用品 9パック(108枚)となった。
良品計画は、「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指し、各自治体や地域住民とともに地域を活性化するさまざまな取り組みを進めている。また、地域に開かれた店舗運営を通じて、店舗が人と人、人と自然、人と社会をつなぐ場となることを目指す。
災害への備えについても、「いつものもしも」をコンセプトに、予測ができない災害に対して「いつ起こっても大丈夫」と言えるように日常から備えを行うこと、使い慣れた日用品や食品で災害時も対応できることを目指し、自治体と連携した防災ワークショップやイベントの開催などの啓発活動を各地で行っており、広島県でも昨年8月に広島市内で防災イベント行った。