スギnews|東京医科歯科大と包括連携協定/ヘルスケアの専門人材育成
スギホールディングス(株)(愛知県大府市、杉浦克典社長)は、連結子会社である(株)スギ薬局(杉浦克典社長)と国立大学法人東京医科歯科大学(東京都文京区、田中雄二学長)が2024 年 4 月 1 日付けで包括連携基本協定書を締結したことを発表した。
今後、両者は4つの領域に分けて、地域医療・ヘルスケアに関するさまざまな共同研究や、それらの領域で活用できる専門人材の育成を推進する。
1.予防・未病領域
健康的な生活を継続できるようにセルフケアを推進する研究。
2.外来医療領域
急性期や慢性期の外来治療の効果最大化を推進する研究。
3.在宅医療領域
在宅療養ケア最適化によりQOL(Quality of life)改善を推進する研究。
4.医療 DX 領域
デジタル技術を活用し医療現場における質や効率の向上を推進する研究。
初期の研究テーマとして、以下の共同研究を今後検討していく。。
① オーラルケア商品を通じた口腔機能の維持・改善
オーラルフレイル予防を起点とした健康な「からだづくり」をテーマに、ドラッグストア店舗・商品を活用した共同研究。
② 在宅医療における医歯薬連携の構築
地域包括ケアシステムの推進をテーマに、医科・歯科・薬局の共同介入による在宅療養QOL改善の共同研究。
スギ薬局グループは関東・中部・関西・北陸エリアに 1700 店舗以上を展開し、約4000名の薬剤師と約500名の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストアを強みに、地域の生活者の健康増進に貢献する「トータルヘルスケア戦略」を推進している。
また、近年では、さまざまな医療機関から生活習慣病などの処方せんを年間約1400万枚応需している調剤事業に加え、リアルとデジタルを連携させたヘルスケア領域の事業展開を強化している。
一方、東京医科歯科大学は、医学部と歯学部からなる唯一の国立大学であり、英国の世界大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズによる分野別 QS 世界大学ランキング2023では、医学分野日本4位(世界136位)、歯学分野日本1位(世界3位)を獲得するなど、医療系総合大学として高い研究力と人材教育力を有している。
また、医学的知見に加えて医歯学が融合する附属病院の臨床現場などの強みを活かした革新的な医療イノベーションの創出を積極的に推進している。