ファミマnews｜｢涙目シール｣全国拡大/食品ロス削減効果あり

(株)ファミリーマート(東京都港区、細見研介社長)は、食品ロスの削減に向け、店舗で発生するおむすびや弁当などの中食商品に貼る値下げシールを、涙目のキャラクターやメッセージの入ったデザインに変更する。来春から全国で取り組みを開始する予定。

ファミリーマートは、10月30日(水）から11月26日(火）までの4週間、東京都と神奈川県の一部店舗で実証実験を実施。値下げシールに涙目の表情をしたおむすびのイラストと「たすけてください」のメッセージを掲載し、行動心理学的に顧客の食品ロスに対する意識や感情に訴えた。

その結果、シールのデザインを変えたことで値下げした商品の購入率が5ポイント向上した。この結果から、全国の店舗に拡大した場合、店舗での食品ロスを年間で約3000トン削減する効果が見込まれる。

ファミリーマートは、環境の中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定し、店舗での食品ロス削減に積極的に取り組んでいる。これまでも商品包装の改良による商品のロングライフ化や、発注精度の向上、「てまえどり」の継続実施など、さまざまな取り組みを実施している。今後も、新たな取り組みにチャレンジしながら、食品ロス削減に向けた取り組みを進めていく。