アオキスーパーnews|核融合発電事業会社に出資/次世代エネルギー開発支援
(株)アオキスーパー(愛知県名古屋市、青木俊道社長)は、核融合発電事業を手掛けるスタートアップ企業に出資する。
(株)Helical Fusionに出資するもので、同社は世界初の核融合発電の実用化に向け、「ヘリカル型核融合炉」を開発している。国立の核融合科学研究所(NIFS)が運用する大型ヘリカル装置(LHD)などの研究成果を基に独自の「ヘリカル型」磁場閉じ込め方式による定常運転型核融合炉の商用化を目指していて、2034年の実証炉稼働を目標に日本発の革新的な脱炭素技術として注目を集めている。
核融合発電は、石油や天然ガス等の化石燃料に依存せず、温室効果ガス(CO2)を排出しない次世代クリーンエネルギーとされている。発電方式は、海水に含まれる重水素等を燃料としていることから、持続可能な社会の実現に貢献するほか、自己発熱がなく、超高温下でのみ反応が進行し、冷却されると自然に停止するため高い安全性を確保しているとされる。
アオキスーパーは、食料品を取り扱う企業として、地球温暖化に伴う気候変動や海水温の上昇による農産物の栽培適地の変化や水産資源への影響を深刻な問題として認識している。
愛知県が2018年に策定したAichi-Startup戦略に基づいて、設立されたSTATION Ai(株)に対して、アオキスーパーは2024年10月から「プレミアムオフィスパートナー」として参画している。今回の出資は同戦略の参画の一環。
アオキスーパーは出資を通じて革新的な核融合技術による根本的なエネルギー問題の解決を目指し、持続可能な社会の実現と地球環境保全への貢献を目指す。