ドンキnews|第1Q 売上高2500億円12%増・経常利益25%増で過去最高益
(株)ドンキホーテホールディングス(東京都目黒区、大原孝治社長)は、2019年6月期第1四半期の連結業績を発表した。
7月1日から9月31日まで3カ月の売上高は、2500億8000万円(前年同期比11.9%増)、営業利益145億0300万円(1.4%増)、経常利益179億1700万円(25.3%増)、純利益116億4600万円(37.6%増)で増収増益。第1四半期では過去最高益を更新した。
営業利益率は5.8%、経常利益率7.2%。
リテール事業の売上高は2427億0300万円(12.1%増)、営業利益は81億5100万円(7.9%減)。主力業態のドン・キホーテは、食品や日用雑貨品を中心とした生活必需品の販売シェアが拡大したことで、競争激化や天候不順に伴う来店数の伸び悩みなどの影響をカバーした。
インバウンド消費は、化粧品や医薬品などの消耗品需要が伸長して、既存店売上高は1.6%増と好調だ。また、ファミリー向け業態のMEGAドン・キホーテは、地域密着型の商品構成や価格設定、サービス対応などで顧客の支持が拡がっている。食品や日用消耗品が牽引して、既存店売上高は1.2%増だ。
テナント賃貸事業の売上高は54億8000万円(4.7%増)、営業利益は43億7400万円(1.2%増)。日本アセットマーケティング(株)と日本商業施設(株)は、リテール事業の店舗数増加に伴って、テナント件数の増加や稼働状況が改善して好調に推移した。
8月には、沖縄県石垣市に「ドン・キホーテ石垣島店」をオープンした。石垣空港と石垣港の中間地点に位置するため「ドン・キホーテ前」バス停も新設された。さらに8月には、東京都目黒駅西口に「ピカソ目黒駅前店」、神奈川県川崎駅東口に「ピカソ川崎銀柳街店」と小型店のピカソ2店舗をオープンした。2店舗とも24時間営業で、オフィス街や繁華街としての地域特性に合わせて多様なアイテムを取り揃えた。
期間末までに、この3店舗のほかに、情熱職人東松山店(埼玉県)、MEGA船橋習志野店(千葉県)、ドン・キホーテ大垣インター店(岐阜県)、ドン・キホーテ寝屋川香里園店(大阪府)の4店舗を出店した。
一方で、事業効率改善のために、ドイトウィズリ・ホーム八千代16号バイパス店を閉店した。この結果、9月末時点の同社グループの総店舗数は、424店となった。
中期戦略は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定の2020年を達成年度として、「ビジョン2020:売上高1兆円、店舗数500店、ROE(株主資本利益率)15%」を目標としている。ユニー(株)を傘下に入れずとも、売上高および店舗数は前倒しで達成できる見通しだ。