ヤオコーnews|第3Q営業収益3312億円5.5%・経常利益6.3%の増収増益

(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)は、2019年3月期第3四半期の連結業績を発表した。

営業収益3311億3800万円(前年同期比5.5%増)、営業利益170億9100万円(6.1%増)、経常利益167億8900万円(6.3%増)、純利益127億6500万円(19.8%増)の増収増益で好調だ。

営業利益率5.2%、経常利益率5.1%。

商品面は、ヤオコーのプライベートブランド「Yes!YAOKO」と、ライフコーポレーションとの共同開発プライベートブランド「star select」の品揃えの充実を図った。また、国内外の新たな産地や供給先の開拓を行い、原料調達から入り込んだ商品開発や、海外直接買い付けによる直輸入商品の導入など実施した。

販売面は、クリスマス、年末商戦をターゲットとして、商品・販売の両面で独自性・優位性の向上に注力した。

一方で、EDLP(常時低価格販売)を拡充するとともに、引き続き、「ヤオコーカード」をベースとしたFSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)を活用したマーケティングを行った。FSPは、ポイントカードで購買データを分析して、最も適した商品・サービスを提供するシステムだ。

運営戦略は、店舗作業工程の見直しをベースとした生産性向上モデル(カイゼン)の水平展開を継続した。また、セルフ精算レジ導入店舗の拡大、IT・機器の活用による自動化、アウトソーシングによる業務効率化を重点的に推進した。さらに、「デリカ・生鮮センター」を活用して、高い商品価値水準を確保するとともに、省力化や省人化を促進している。

育成戦略は、働き方に対する意識改革とともに、労働環境の改善に取り組んだ。人材育成の基盤として社内に開設した「ヤオコー大学」は、入社1年目から5年目までの教育カリキュラムを体系的に展開して、社員のキャリアアップを図っている。

新規出店は、7月に千葉県千葉市「作草部店」、9月に奈川県小田原市「小田原ダイナシティ店」、千葉県浦安市「新浦安店」、10月に埼玉県北本市「北本中央店」の4店舗を開設した。一方で、5店舗を閉店した。また、既存店の活性化策として5店舗の大型改装を行った。

4年目を迎えたネットスーパーは、5月に3店舗目の「上福岡駒林店」を開業した。グループ会社(株)エイヴイは、9月に4年ぶりの新規出店の神奈川県横浜市「エイビイ新鶴見店」を開設した。

12月31日現在の店舗数は、ヤオコー160店舗、エイヴイ11店舗。グループ全体で171店舗を展開している。

通期は、営業収益4300億円(3.6%増)、営業利益173億円(1.9%増)、経常利益169億円(2.2%増)、純利益111億円(0.9%増)を見込む。

また、決算報告と同日の2月12日(火)、連結子会社の(株)エイヴイを存続会社、エイヴイ開発(株)を消滅会社とする吸収合併を、4月1日(月)付けで行うと発表した。スーパーマーケット事業を行うエイヴイと、その店舗開発・管理を行うエイヴイ開発を一体化することで、事業の効率化・管理コストの削減を図る。

【結城義晴の述懐】いつものとおり、優等生の成績です。素晴らしい。商品面、ソーシングは時間はかかるが、着実に進捗している。人財教育、これも少しずつ。「すぐ役立たないこと」に取り組む姿勢がいい。死角がないように見える。しかし、もう少し、キラッと光るイノベーションが売場に欲しい。欲を言いすぎであることは重々承知のうえで、ひとこと。

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