三越伊勢丹news|2月国内百貨店3.7%減/伊勢丹新宿本店改装中で3.8%減
(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)が2月の売上速報を発表した。
三越伊勢丹7店舗の合計は94.1%、既存店でも98.4%と前年割れだ。三越日本橋本店店頭103.3%、伊勢丹立川店100.9%、伊勢丹浦和店100.4%と3店舗は比較的好調だった。一方で、伊勢丹新宿本店店頭96.2%、三越銀座店98.0%、伊勢丹相模原店95.9%、伊勢丹府中店96.2%と、4店舗は苦戦した。
国内グループ10店舗合計は99.7%。函館丸井今井108.6%など4店舗が増収。半面、札幌丸井三越99.8%をはじめ6店舗は前年を下回った。
その結果、国内百貨店は96.3%、既存店は98.9%と前年に届かなかった。
2月は、ラグジュアリーブランドなど高額品が売上げを伸ばした。しかし、3月のオープンに向けて大規模リモデルを実施している伊勢丹新宿本店メンズ館の改装工事や、春物アイテムが伸び悩んだことがマイナス要因となった。
ただし基幹店に関しては、デザイナーズブランドでジャケット、ブラウス、セーターなどの春物衣料は好調だった。また、ハンドバッグ、スニーカーなど気温に左右されない通年使用可能な服飾雑貨などの売上げが伸長した。
免税売上高は、地域店が伸長したこと、首都圏既存店で春節実績が堅調だったこと、また、1月に伸び悩んだ化粧品やラグジュアリーブランドの復調傾向などプラス要因が多かった。一方で、中国の電子商務法制定で、大口購入が減少するなどの影響も一部で見られた。