ファーストリテイリングnews|上期売上高6.8%・営業利益1.4%増の過去最高

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正社長)が、2019年8月期上期の連結業績を発表した。同社の本決算は8月末日であるから、この上期決算は2018年9月1日~2019年2月28日までの期間の実績である。

売上収益(売上高)は1兆2676億9700万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は1729億4100万円(1.4%増)、純利益は1140億2900万円(9.5%増)。上期で過去最高の売上収益と営業利益を達成した。

営業利益率は13.6%。

国内ユニクロ事業は、売上収益4913億円(0.5%減)、営業利益677億円(23.7%減)と、減収減益となった。

eコマースの売上げは、30.3%の増収で、売上構成比は前年同期の7.5%から9.9%へと上昇した。

10月・11月は暖冬の影響により、防寒衣料の需要が弱まって苦戦した。12月・1月は気温が低下して、ヒートテック、ダウン、フリースなどの冬物商品の売上げが伸びた。2月はスウェット、レギンスパンツ、ブロックテックなどの春物商品が順調に立ち上がった。

海外ユニクロ事業は、売上収益5800億円(14.3%増)、営業利益884億円(9.6%増)と、増収増益だった。

グレーターチャイナ(中国、香港、台湾、シンガポールの「大中華圏」)は、暖冬の影響を受けたものの、2桁の増収増益を達成した。韓国・東南アジア・オセアニアも引き続き好調に推移した。2018年10月にフィリピンのマニラ市に東南アジア最大規模のグローバル旗艦店を出店した。

米国は、コア商品の販売が拡大して、上期の営業利益が黒字に転換した。

ヨーロッパの営業利益は、前年並みだった。2018年9月にオランダ初の店舗をアムステルダム市に出店した。

ジーユー事業は、売上収益1171億円(10.7%増)、営業利益141億円(54.3%増)と、増収増益だった。商品構成をマストレンドにフォーカスした。さらにTVCMやウェブ広告と連動させたマーケティングを展開したによって、既存店売上高を回復軌道に乗せることができた。

グローバルブランド事業は、売上収益777億円(0.9%減)、営業利益31億円(前年同期は56億円の赤字)と、減収増益。セオリー事業は、米国セオリーの売上げが好調で、大幅な増益となった。一方で、コントワー・デ・コトニエ事業は販売不振が続き、赤字が継続している。

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