マツキヨnews|売上高5760億円3.1%増/売上げ・利益ともに過去最高

(株)マツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市、松本清雄社長)は2019年3月期の連結決算を発表した。

売上高は5759億9100万円で前年同期比3.1%の増収。営業利益は360億2800万円で7.3%増、経常利益も389億7800万円で7.9%増、純利益は250億3500万円で二桁の10.0%増。売上げ、利益ともに過去最高となった。

内訳は、小売事業5545億5600万円(3.0%増)、卸売事業182億8600万円(4.9%増)、管理サポート事業31億4900万円(2.5%増)。

営業利益率は6.3%、経常利益率は6.8%で、これは上々の成績だ。

中期的な戦略テーマとして「需要創造に向けた新業態モデルの構築」「オムニチャネルを起点としたCRMのさらなる進化」の2つを継続し、新たに「市場シェアの向上と強固な収益基盤の確立」を掲げて改革に取り組んだ。

具体的にはインバウンド需要への対応として、空港の国際線ターミナルやアウトレットなど、新たなエリアへの出店を進めた。それに加えて、同一地域内への出店を強化することで既存エリアにおけるシェア拡大に取り組んだ。免税対応店舗は新店を含め、929店舗まで拡がっている。これは前期比で401店舗の増加だ。そして、これら店舗から得られた各種データを活用して、立地・環境に合わせた最適な品揃えを行っている。

調剤事業の強化・拡大に向けた取り組みでは、厚生労働省が進める「健康サポート薬局」として24店舗が認定された。また、調剤サポートプログラムの導入契約も順調に拡大している。

プライベートブランド(PB)商品に関しては、日常的なアスリートを応援する「matsukiyo LAB アスリートライン」の展開を開始した。また、人気のエナジードリンクは第4弾となる「EXSTRONG CAFOON ENERGY DRINK(エクストロングキャフーンエナジードリンク)」を発売した。

さらに、ロート製薬(株)との共同企画品として、働く女性の目の疲れを癒す「ロートリセ リッチプレミアム」を開発し、専売品として展開した。

マツモトキヨシ成功事例の水平展開、KPI(グループの重要業績評価指標)管理による経営の効率化に取り組み、各地域事業会社の業績改善を推進した。

強みとなっているグループ会員数(ポイントカード会員/LINEの友だち/公式アプリのダウンロード数)は、この1年間で約500万人が増え、延べ6000万人を超えている。

新規出店は、81店舗、既存店改装は88店舗、閉店は31店舗。連結会計年度末におけるグループ店舗数は1654店舗。

2020年は、売上高6000億円(前年同期比4.2%増)、営業利益370億円(2.7%増)、経常利益399億円(2.4%増)、当期純利益260億円(3.9%増)を見込んでいる。

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