イオンnews|天候不順の8月は総合スーパー3社が健闘、マックスバリュ苦戦

イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の主要15社の8月度業績が発表された。

8月は、東日本では月の平均気温がかなり高くなった。一方、西日本では台風や低気圧・前線による影響で降水量が多かった。今年は「山の日」の振替休日があったため、前年より休日が1日多かった。

また、「お客様感謝デー」は前年が月曜日と木曜日だったのに対して、今年は火曜日と金曜日に開催している。

こうした状況で、既存店が前年を上回ったのはイオンリテール(株)、イオン北海道(株)、イオン九州(株)、マックスバリュ北海道(株)、マックスバリュ中部(株)、マックスバリュ九州(株)、ミニストップ(株)、ウエルシアホールディングス(株)、(株)イオンファンタジーの9社。


主力の総合スーパー(GMS)事業では収益構造改革に取り組み、粗利益率の改善と経費の効率運用を進めている。天候要因に加えて、これらの改革がしだいに実を結びつつあるのか、既存店売上高は、イオンリテール(株)(千葉市美浜区、井出武美社長)が103.4%、イオン北海道(株)(札幌市白石区、青柳英樹社長)が101.5%、イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)が102.4%と、3社とも前年を上回った。全店ベースでもイオンリテールが103.9%、イオン北海道が101.6%、イオン九州が105.5%と、軒並み前年をクリアした。


スーパーマーケット(SM)事業のマックスバリュ(MV)6社では、既存店が前年を上回ったのはMV北海道(株)102.0%、MV中部(株)100.8%、MV九州(株)100.7%の3社だ。MV東北(株) 98.2%、MV東海(株) 98.2%、MV西日本(株) 94.4% の3社は減収。全店ベースで前年をクリアしたのは新規出店が積極的なMV北海道102.8%、MV九州103.1%の2社だけだった。

天候が大きく影響して、マックスバリュ各社を含むスーパーマーケット事業は8月も苦戦を強いられた。

コンビニエンスストアのミニストップ(株)は既存店で100.6%と辛うじて前年を超えたが、全店では98.8%と前年に届かなかった。

ドラッグストアのウエルシアホールディングスは既存店107.3%、全店112.6%で、ともに3カ月前の水準に戻った。

衣料品専門店の(株)コックスは、既存店99.1%、全店94.8%と相変わらず苦戦が続く。靴専門店の(株)ジーフットは、6月は好調だったが、8月は7月に続いて既存店96.5%、全店95.9%と前年実績に届かなかった。

アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジーは、既存店103.8%、全店102.8%と前年を上回っている。前年クリアは6カ月連続。

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