H2Onews|12月百貨店は既存店5.5%減、食品事業イズミヤ&オアシスも減収

エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)の12月度の売上速報。

(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、荒木直也社長)は、既存店売上高は前年比94.5%だった。

消費増税に端を発した消費マインドの低下が継続していることに加え、前年と比較し土曜日と祝日がそれぞれ1日少なかったことが影響した。カテゴリー別では、フードが堅調だった。高額品は増税の影響から回復基調にあるものの、ジュエリー、ウォッチの動きが鈍い。

インバウンドは中国人売上げが堅調だったが、香港、韓国のマイナスが影響して、前年実績に届かなかった。

主力店舗の阪急本店は94.6%と前年を下回った。その中で、阪急うめだ本店は暖冬の影響により、メンズ・レディスともにコートやニットなどの冬物ファッションが苦戦した。

阪急本店全体の食品は「タルティン」「ザ・テイラー」の二つの新ブランドが連日完売するという盛況ぶりで、洋菓子が牽引した。おせち料理は好調だった。

阪急メンズ大阪は、コートやブルゾンなど冬物ファッションが苦戦。インバウンドは日本にしかないブランドなどの指名買いが牽引した。

阪神梅田本店はフードが生鮮・惣菜を中心に堅調だったが、コートやマフラー、手袋など冬物ファッションが苦戦した。

支店もフードが堅調だったがファッションが苦戦。12店舗中9店舗が前年割れした。10月にそごう・西武から譲り受けオープンさせた「神戸阪急」「高槻阪急」は、フードが改装効果もあって好調に推移した。全体ではこの2店舗が加わったことで、売上高は108%となった。

食品事業の(株)イズミヤ(大阪市西成区、梅本友之社長)は92.1%、阪急オアシスは98.0%と両者とも前年割れだ。

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