良品計画news|第3Q営業収益8%増・経常利益16%減/欧米事業の損失拡大

(株)良品計画(東京都豊島区、松﨑曉社長)が2020年2月期の第3四半期連結業績を発表した。

営業収益は3282億0300万円(前年同期比7.9%増)、売上高3275億1600万円(7.9%増)、営業利益298億2000万円(14.5%減)、経常利益301億7400万円(前年同期比15.5%減)、純利益205億0300万円(32.4%減)の増収減益だ。

営業収益対比の営業利益率は9.0%、同経常利益率は9.2%。

国内事業の営業収益は2057億0300万円(8.8%増)、セグメント利益は204億6500万円(5.1%減)。店舗数は478店舗で、前年同期より17店舗増えた。

台風や大雨の影響による営業の短縮や休業が発生したが、消費税増税前の駆け込み需要や、顧客向け施策が功を奏し、営業収益が増加した。衣服では「綿フランネルスタンドカラーシャツ」や、「ウールシルク」シリーズが好調に推移し、雑貨ではバッグが伸長した。また生活雑貨では、毛布や寝装ファブリックの動向が好調だった。食品は、レトルトや半生菓子が売上げを牽引した。

東アジア事業の営業収益は903億3000万円(4.0%増)、セグメント利益は115億6000万円(13.3%減)。店舗数は、前年より32店舗増加して期末で394店舗を展開している。一部の国や地域での情勢不安などにより、セグメント利益が減少したが、中国では衣服が好調に推移した。また中国企画商品の「ステンレスマグ」が伸長した。

欧米事業の営業収益は197億1200万円(18.0%増)、セグメント損失は27億4800万円で、前年同期8億1500万円損失から大幅に損失額が増えた。期末店舗数は前年より4店舗増えて70店舗。衣服・雑貨商品が好調に推移、また新規国での出店を行い増収となったが、開店前費用が増加した。北米では経費のコントロールを行い改善を進めたが、在庫増に伴い差益率が悪化、売上計画も未達となった。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は124億5600万円(7.3%増)、セグメント損失は1億6100万円(前年同期は3億2400万円の利益)。店舗数は、前年より8店舗増えて期末で82店舗。マレーシアでは、衣服・雑貨の定番商品が継続して好調に推移し、売上げの下支えができた。シンガポールでは価格を見直した紳士、婦人のカットソーが大きく伸長したが、人件費・物流費等は増加した。また、オーストラリアでは改装にかかる宣伝費等の経費が先行した。

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