アークスnews|第3Q 売上高3818億円微増、ポイント販促響き二桁減益
(株)アークス(札幌市中央区、横山清社長)は、2020年2月期の第3四半期連結業績(2019年3月1日~11月30日)を発表した。
第3四半期から連結子会社となった(株)伊藤チェーンの業績が貢献して、売上高は3818億1500万円で前年同期比0.2%増となった。しかし、ポイント競争へ対抗するための販促強化やシステム稼働に伴う販管費の増加もあって、営業利益は75億7000万円(26.7%減)、経常利益は88億1900万円(23.5%減)、純利益は56億1700万円(20.5%減)となった。
営業利益率は2.0%、経常利益率は2.3%。
9月1日、東北地区におけるアークスグループ店舗網のさらなる強化・拡大を図るべく、宮城県仙南地方を中心にスーパーマーケット9店舗を展開している(株)伊藤チェーンと株式交換による経営統合を行った。
またアークス、(株)バローホールディングス、(株)リテールパートナーズの3社間で結成した「新日本スーパーマーケット同盟」については、1月に提携推進委員会をスタートさせた。そして、4つの分科会(商品分科会・運営分科会・間接部門分科会・次世代領域開発分科会)を設けて、それぞれの提携効果を創出すべく取り組みを進めた。
なかでも商品分科会においてはこの同盟の限定商品などによって、同盟に対するお客への認知度を高め、商品調達力を強化させる体制を進めた。運営分科会においても、11月にバローホールディングスのスポーツクラブ事業「スポーツクラブアクトスWill_G」2店舗を、同社子会社の(株)ラルズが運営する既存店舗の施設内にオープンさせた。
「アークスRARAカード」については、プリペイドカード入会キャンペーンなどを従来以上に強化した結果、11月末の総会員数は前年同期末より約10万人増加して300万人を突破した。
3月に「ビッグハウスししおり店」(運営会社は(株)ベルジョイス)を、11月に「スーパーアークス日吉店」(運営会社は(株)道南ラルズ)と「ユニバース花巻桜木店」(運営会社は(株)ユニバース)を新規出店した。4月に「ビッグハウス釧路店」(運営会社は(株)福原)を「スーパーアークス鳥取大通店」として建替新築オープンした。加えて、(株)ラルズ5店舗、ユニバース2店舗、ベルジョイス4店舗、(株)道北アークス2店舗、(株)東光ストア2店舗の計15店舗の改装を実施した。一方で「ベルプラス桜木店」(運営会社はベルジョイス)を10月に閉鎖した。その結果、同社グループの11月末時点の総店舗数は、伊藤チェーンの9店舗も加えて345店舗となった。