キャンドゥnews|年商713億円0.8%増・経常利益34%減、既存店伸びず
(株)キャンドゥ(東京都新宿区、城戸一弥社長)が2019年11月期(2018年12月1日~2019年11月30日)の本決算を発表した。
売上高712億9700万円(前年同期比0.8%増)、営業利益11億9300万円(35.5%減)、経常利益13億円(34.3%減)、当期純利益3億2500万円(59.3%減)と、微増収大減益だ。
売上高対比営業利益率は1.7%、同経常利益率は1.8%。
直営店売上高は628億8000万円(売上構成比88.1%、前期比0.3%増)、FC店への卸売上高75億5300万円(構成比10.6%、3.6%増)、その他売上高9億3500万円(構成比1.3%、9.5%増)となった。
同社グループは、2018年11月期からの3カ年について定めた中期計画「Next3」を推進している。2年目となる今年度は、「選ばれる独自性の確立」のための差別化戦略を推進するとともに、事業方針を「出店の加速と生産性の更なる追求」と定め、出店、商品、販売の全般にわたる計画の実行と企業文化の変革に取り組んだ。
商品戦略では、中期計画の全社方針「選ばれる独自性の確立」の核となるべく、引き続き商品のオリジナリティの追求を推進した。
差別化戦略をより実効的なものにするために、SNSを通じた情報発信と情報分析を元にした話題商品の発掘、有名ブロガーや動画クリエイターとのコラボレーション企画など、強みを生かした施策を実施した。また、オリジナル商品「Do!STARS」シリーズの開発を継続して行った。
店舗における4S(整理・整頓・清掃・清潔)を基本に、商品発注から商品の受け入れ、陳列に至るまで店舗内作業の基本ルールを徹底することで店舗運営の効率化と標準化を図った。
しかし、直営既存店売上高については前期比で98.8%となり、売上高が計画を下回ったことによって人件費率が0.2ポイント、賃料比率が0.4ポイント増加した。また、システム再構築関連費用の増加によって、販売費及び一般管理費合計の売上高比率が前期比で1ポイント増加した。これが減益要因となった。
直営店60店舗、FC37店舗の計97店舗を新規出店し、55店舗を退店した。11月末店舗数は直営店722店舗、国内FC320店舗、海外FC8店舗の計1050店となった。